沖縄の中で、もっとも南に位置する八重山諸島。石垣島を中心に複数の離島が点在しており、島ごとに多彩な自然や文化が育まれてきました。

八重山諸島の中心地であり、それぞれの離島に移動する際の玄関口ともなっているのが石垣島。コバルトブルーの海や緑豊かな山の景観に加え、星空の美しさも大きな魅力で、ここでは全天88星座のうち、南十字星を含む84の星座を見ることができます。また、石垣島は「芸能の島」としても知られており、八重山民謡や八重山舞踊など、この地域独特の伝統芸能が盛んです。音楽の世界でも人気ミュージシャンを多数輩出しています。

その石垣島から船で約15分の距離にある竹富島は、赤瓦屋根にサンゴの石垣、サンゴ砂を敷き詰めた白い道など、沖縄独特の原風景が残る島。西表島は沖縄本島に次いで県内で2番目に広く、島の面積の90％以上がジャングルという自然の宝庫です。西表島の北側に浮かぶ鳩間島も、豊かな自然と昔ながらの風景に触れられる小さな島。西表島から水牛車で渡れる由布島には、色とりどりの南国の花々が咲き誇ります。

また、小浜島はリゾート感と素朴な島の風景が共存し、のどかな空気が漂う島。その沖に浮かぶ加屋真島では、キャンプなど無人島ならではの体験ができます。黒島は島民よりも牛の数のほうが圧倒的に多い「牛の島」。上地島と下地島からなる新城島は、少数の島民が古くからの生活を守り続ける神秘の島。日本最南端の有人島・波照間島は、「ハテルマブルー」と呼ばれる青い海に囲まれ、南十字星の観測にも最適と言われています。そして、日本最西端の有人島となるのが与那国島。ここは台湾にも近く、ほかの八重山諸島ともまた違った、独特の歴史や文化を持っています。