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海中の危険生物に注意
見た目は美しくても毒がある生物も
沖縄の海にはさまざまな生物が生息していますが、中には毒を持っているものも。代表的なのが、夏場に発生するハブクラゲ。刺されると激痛に襲われ、ショック症状を起こすこともあります。また、ミノカサゴなどは見た目は美しいですが、うっかり触ると毒を持つ背びれなどに刺されてしまいます。海に入るときは、こうした危険生物についての知識を持っておき、海の中で見つけてもむやみに触れないようにしましょう。万一被害に遭ったときには、応急処置をしたうえで必ず病院へ。
危険生物一覧
有料ビーチや市町村が管理しているビーチには、ハブクラゲ侵入防止ネットが設置されています。
しかし、海中には危険生物がたくさんいます。その珍しい容姿にひかれて、むやみに近づいたり触ったりすると危険です。
中でもハブクラゲは6月から10月にかけて被害が多く、注意が必要です。
サンゴ礁で泳ぐときの注意
リーフカレント(離岸流)に近づくと沖に流され危険
サンゴ礁(リーフ)の海は一見おだやかに見えますが、サンゴ礁の切れ目では、沖に向かって強い流れが生じる「リーフカレント(離岸流)」と呼ばれる現象が起きます。リーフカレントに巻き込まれると、人力では抵抗できず、どんどん沖に流されてしまいます。海に入るときには、事前に第十一管区海上保安部や石垣海上保安部のWEBサイトなどでリーフカレントの情報を確認し、危険な場所には近づかないようにしましょう。万一流されてしまった場合は、流れに逆らわず浜辺と平行に泳ぎ、リーフカレントを抜けてから一番近い陸地を目指します。
また、干潮時に極端に遠浅になるようなビーチでは、干潮時に泳ぐとサンゴで体を傷つけたり、貴重なサンゴを折ってしまうこともあります。そうした海では、干潮時は波打ち際より沖には行かないようにしましょう。
なお、サンゴ礁の海ではカラフルな熱帯魚と間近に触れ合えますが、餌付けは禁止です。特に市販されているパンやお菓子、食肉加工品などには多くの添加物が含まれており、魚の生態系に影響を与える恐れがあると言われています。
遊泳禁止区域で泳がない
遊泳禁止区域では命の危険に遭遇することも
沖縄のビーチでは、比較的潮流の変化の少ない場所や、危険生物の発生率の低い場所などを中心に、遊泳可能区域を設定しています。逆に「遊泳禁止区域」に定められている場所では、危険生物に遭遇したり、急な潮流や海水の変化によって沖に流されたりなど、命の危険にさらされる可能性があります。潮流の中でも特に危険なものとして、リーフカレントのほか、岸から沖合に向かって強く流れる干離岸流、海底に向かって渦を巻くように流れるダウンカレントがあります。海水浴やシュノーケリングを楽しむ際は、必ず遊泳可能区域内で行動し、監視員やライフセーバーの指示に従ってください。
シュノーケリング時の注意
道具の使い方を身につけ、2人以上で行動
シュノーケリングは、初心者でも気軽に楽しめるマリンアクティビティとして人気ですが、マスクやフィンの使い方をきちんとマスターしていなかったり、体調が悪い状態で海に入ると、思わぬ事故に繋がる可能性があります。そんなとき、一人きりでは助けを呼ぶこともできません。シュノーケリングをするときは事前に道具の使い方を習得し、ライフジャケットやウエットスーツなどで浮力を確保したうえで、2人以上で行動することが重要です。初めての海域なら、ガイド付きのツアーに参加するのがおすすめ。また、長時間海に入ったままだと体力を消耗するので、適度な休憩と水分補給も忘れずに。
ダイビング時の注意
正しい知識と十分な準備が必須
ダイビングは人気の高いアクティビティですが、潜水にはライセンスが必要なことからも分かるとおり、正しい知識と十分な準備が必須のマリンスポーツです。潜水事故を防ぐため、潜る前には体調管理やプランニング、機材点検を徹底するなど、十分な準備をしたうえで臨みましょう。当日体調が悪いと感じた場合は、無理せず参加を取り止める勇気も必要です。
ビーチでのマナー
水着のまま集落を歩かないように
離島などでは、ビーチ以外の場所を水着のまま歩いたり、飲食店や売店に入ったりする人がいますが、これはNG。地元の人にとっては、ビーチ以外は日常の生活の場です。配慮ある行動を心がけましょう。
日焼けや熱中症に注意
日よけや日焼け止めで直射日光を遮る
沖縄の日差しはとても強く、地元の人は水着では海に入らないと言われるほど(水着の上にTシャツなどを着用します)。ビーチや海上では、特に日焼けによる炎症や熱中症を引き起こしやすいため、十分な注意が欠かせません。日焼け止めを塗ったり、ビーチパラソルや日傘、羽織りものを利用するなどして直射日光を遮り、こまめに水分と塩分を補給しましょう。海に入るときは、ラッシュガードを着用するのもおすすめです。