沖縄のエリア紹介
沖縄本島北部
本島北部|やんばる方面
緑深いやんばるの大自然が広がる地
沖縄本島の最北端にある国頭村と、その南に位置する大宜味村・東村は、いにしえからの姿を保った神秘の森が広がる、緑豊かな地域。この一帯は「やんばる(山原)」と呼ばれており、飛べない鳥として有名な「ヤンバルクイナ」をはじめ、沖縄県外では見られない珍しい動植物もたくさん存在しています。このエリアでは、山や川辺を散策するトレッキング、マングローブ林の中を漕ぎ進むマングローブカヤック、清流で水遊びを楽しむキャニオニングなど、さまざまなエコツアーやアクティビティを体験することができます。また、沖縄本島の北端まで足を伸ばせば、熱帯カルスト地形を生かした「大石林山」や、断崖絶壁の先に与論島を望む辺戸岬など、ダイナミックな光景にも出合えます。沖縄ならではの大自然を体感できるエリアです。
本島北部|名護・美ら海水族館方面
沖縄美ら海水族館で沖縄の海を“まるごと”体感
沖縄本島北部の中心地である名護市と、その西側に続く本部半島に位置する本部町・今帰仁村。このエリアで来訪必須の定番スポットといえば、言わずと知れた「沖縄美ら海水族館」です。館内では多種多様な海の生き物が見学できますが、中でも圧巻は「黒潮の海」と名付けられた容量7,500立方メートルの巨大水槽。この水槽の中を悠々と泳ぐジンベエザメやオニイトマキエイ(マンタ)の姿は必見です。また、この水族館は海洋博公園内にあり、周囲には熱帯・亜熱帯都市緑化植物園やエメラルドビーチなど、沖縄を体感できるスポットも多数あり、一日中たっぷりと楽しめます。ほかにも、ドライブコースとして人気の「古宇利島」、昔の集落の姿が残る中をゆったり散策できる「備瀬のフクギ並木」、世界遺産に登録されている史跡「今帰仁城跡」など、さまざまな見どころがあります。
本島北部|西海岸・東海岸方面
豊かな自然に恵まれたリゾートエリア
沖縄本島北部の中で、もっとも南寄りのエリア。恩納村が位置する西海岸沿いには、外資系のブランドホテルも含め、数多くの大型リゾートホテルが並びます。これらのホテルに宿泊してゆったりとホテルステイを楽しむのも、ビーチリゾートならではの過ごし方。一方、こういったホテルのカフェやプライベートビーチ、マリンアクティビティなどは、宿泊客以外も利用できることが多いので、宿泊の予定がない場合も、那覇などからドライブがてら、ぜひ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。西海岸には、ダイビングやシュノーケルの人気スポット「真栄田岬」、海中を360度見渡せる展望塔「ブセナ海中公園」などもあります。そして東海岸沿いの宜野座村と金武町は、豊かな水資源に恵まれたエリア。西海岸とはまた違った、素朴で心癒される景観が楽しめるほか、米軍基地のある金武町では、アメリカ文化の影響を受けた町並みも広がります。
沖縄本島中部
本島中部
沖縄の多彩なチャンプルー文化に出合う
沖縄本島中部エリアには、独自のカラーを持った個性豊かなまちが集まっており、さまざまな楽しみ方ができます。「やちむんの里」読谷村でお気に入りの陶器を探したり、異国ムードの北谷町でショッピングやグルメを楽しんだり、沖縄とアメリカの文化が混じり合う沖縄市で音楽を堪能したり、闘牛がさかんなうるま市で牛同士の試合を観戦したりと、旅の過ごし方はお好み次第。また、うるま市の勝連半島沖には、海の中をドライブしているかのような気分になれる「海中道路」があり、本島と4つの離島をつないでいます。浜比嘉島や伊計島で、離島ならではの素朴な風景を味わうのもおすすめです。ほかにもこのエリアには、世界遺産の「中城城跡」や「勝連城跡」など、琉球王国の歴史に触れることができる史跡も多数存在しています。街歩きやドライブを楽しみながら、沖縄ならではの多彩な文化に触れ合えるエリアです。
沖縄本島南部
本島南部|那覇空港・首里周辺
ショッピングも古都散策も楽しめる中心地
沖縄の県庁所在地であり、空の玄関口・那覇空港を有する那覇市は、人口30万人以上を擁する県内最大のまち。市内には、国際通りや公設市場、DFSなど、沖縄ならではのショッピングが楽しめるスポットがたくさん。隣接する豊見城市にあるアウトレットモールでは、国内外の有名ブランド品を手頃な価格で購入できます。また、那覇市には波の上ビーチ、豊見城市には美らSUNビーチや瀬長ビーチがあり、夏は海水浴やビーチアクティビティが楽しめます。そして那覇市の東側にあるのが、琉球王国の都として栄えた古都・首里。首里城公園では、琉球王国のかつての栄華を伝える建築物をはじめ、さまざまな資料を見学できます。首里城の周辺には昔ながらの風情が残る石畳の道など、美しい佇まいのスポットも点在。いにしえの王国に思いを馳せながら、ぶらりと散策するのもおすすめです。
本島南部
豊かな自然の中で沖縄の精神文化を感じる
沖縄本島南部は、沖縄の精神文化が色濃く残る地域。南城市には、新原(みーばる)ビーチやガンガラーの谷、玉泉洞など、豊かな自然に触れられるスポットが多数。ほかにも、世界遺産に登録されている聖地「斎場御嶽(せーふぁーうたき)」や「神の島」と呼ばれる久高島もあります。南風原町は伝統工芸品の「琉球絣」や「南風原花織」などが有名な「織物のまち」。与那原町は東海岸に位置し、海と緑に囲まれたエリアで、沖縄三大綱引きのひとつ「与那原大綱曳」でも知られます。八重瀬町は、2万2千年前の人骨「港川人」が発見された港川遺跡公園や、桜がきれいな八重瀬公園など、歴史と自然を体感できるまち。糸満市は、漁業がさかんで旧暦行事を大事にする「海人(うみんちゅ)」のまちです。なお、このエリアは沖縄戦の激戦地であり、主に糸満市を中心に、戦跡や平和関連の施設も複数存在しています。
宮古諸島
宮古諸島
絶景の「宮古ブルー」に抱かれる島々
沖縄本島と八重山諸島の間に位置する宮古諸島。その最大の魅力は、世界屈指の美しさと透明度を誇る「宮古ブルー」の海です。シュノーケリングやダイビングはもちろん、宮古島と周囲の3島を結ぶ橋を渡れば、まるで海の中を走っているような気分で、絶景ドライブを楽しめます。そんな宮古諸島の中心地・宮古島には、美しいビーチが多く、絶品グルメも豊富。宮古島の周囲には、島全体が国の鳥獣保護区に指定されている池間島、カツオ漁の県内シェア約8割という漁師のまち・伊良部島、近年おしゃれなカフェや雑貨店が増えている来間島、ケーブダイビングのメッカ・下地島があります。また、宮古島と石垣島の中間に位置する多良間島は、400年近い伝統を持つ豊年祭「八月踊り」が有名。多良間島の北には、サンゴ礁と白砂に囲まれた水納島があり、宮古島から船で約15分の位置には、「神の島」と呼ばれる大神島があります。
八重山諸島
八重山諸島
海も山も星も美しく、自然あふれる南の島々
沖縄の中で、もっとも南に位置する八重山諸島。その中心地であり、離島への玄関口ともなっているのが石垣島です。コバルトブルーの海や緑豊かな山の景観に加え、星空の美しさも大きな魅力。また、石垣島は「芸能の島」としても知られており、八重山民謡や八重山舞踊など、この地域独特の伝統芸能が盛んです。その石垣島の周囲には、複数の離島が点在しています。沖縄の原風景が残る竹富島、島の面積の90%以上がジャングルに覆われた西表島、豊かな自然と昔ながらの風景が残る鳩間島、西表島から水牛車で渡る由布島、リゾート感と素朴な島の風景が共存する小浜島、無人島ならではの体験ができる加屋真島。そして島民よりも牛の数のほうが圧倒的に多い黒島、少数の島民が古くからの生活を守り続ける新城島、「ハテルマブルー」の青い海に囲まれた波照間島、台湾に近く独特の歴史や文化を持つ与那国島と、島ごとに多彩な自然や文化が育まれています。
久米諸島
久米島
琉球の島々の中で最も美しいと讃えられた島
沖縄本島から空路で約30分のところにある久米島は、かつての琉球王朝時代、数ある島々の中でも特に美しいとされ、「球美の島(くみのしま)」と讃えられた自然豊かな島。王朝時代は、中国大陸と琉球の交易ルートの要所として栄えていました。現在は島のほぼ全域が県立自然公園に指定されており、約7㎞にも及ぶ真っ白な砂浜とエメラルドグリーンの海のコントラストが見事な「ハテの浜」、亀の甲羅のような奇岩群が砂浜に一面に広がる「畳石」など、ここでしか見られない景色が楽しめます。また、久米島の近海では黒潮海流が豊かな漁場を形成しており、釣り人からも高い人気を得ています。島内は水が豊かで、おいしい泡盛や農産物が生産されているほか、海洋深層水を活用した車エビや海ぶどうの養殖も盛んで、どちらも生産量は日本一。グルメな旅人たちを魅了する島です。
本島周辺15離島
本島周辺15離島
ぜひ足を運んでみたい、特色ある島々たち
島しょ県の沖縄は、沖縄本島の周囲にも大小さまざまな離島が点在しています。沖縄本島北部の本部半島沖にあるのが、沖縄最北端の伊平屋島、美しいサンゴが見られる野甫島、尚円王生誕の地である伊是名島、フラワーアイランドの伊江島、マリンレジャーが楽しめる水納島。沖縄本島の東側には、特産のにんじん畑が広がる津堅島、「祈りの島」と呼ばれる久高島、ダイビングのメッカとして世界的に名高い慶良間諸島(座間味島・阿嘉島・慶留間島・渡嘉敷島)があります。一方、沖縄本島の西側に浮かぶのが、野鳥の楽園・粟国島と、沖縄の伝統的景観が残る渡名喜島。そして沖縄本島のはるか東、約360kmの洋上には、南大東島と北大東島があります。どちらも元々は無人島でしたが、明治に入って開拓が始まり、現在はサトウキビを中心とした農業が盛んです。