沖縄旅行は免許なしでも楽しめる?移動手段やおすすめ観光地

掲載日:
2023.02.10

沖縄旅行は免許なしでも楽しめる?

「沖縄旅行は車を運転しないと楽しめない?」と心配していませんか? 沖縄本島にはモノレール(ゆいレール)や各種バス、タクシーや高速船、送迎付きツアーなど、さまざまな交通手段が充実しているので、運転免許を持っていなくても大丈夫。車を運転しなくても、観光地を回ったり、ビーチで遊んだり、さまざまなアクティビティを楽しむことが可能です。車なしの観光ならば、慣れない土地で運転の心配をすることもなく、旅先でのビールも泡盛もみんなで楽しめますよ。

INDEX

沖縄を免許なしで楽しむための移動手段

それでは、車を運転しない人が何で移動し、どうやって沖縄旅行を楽しめばよいのか、詳しく説明していきましょう。沖縄旅行におけるレンタカー以外の移動手段は、主には5つあります。それぞれの特徴とメリットについてご紹介します。

モノレール(ゆいレール)

沖縄のモノレール(ゆいレール)は、沖縄の玄関口である「那覇空港」から「てだこ浦西駅」までの17kmを片道約40分で結ぶ、沖縄県唯一の鉄道です。空港ターミナルから直結しているので、沖縄に着いたらすぐに観光に繰り出せるのも魅力のひとつ。沖縄専用の「OKICA(オキカ)」や「SUICA」「ICOKA」などの交通系ICカードを利用できます。また、ゆいレール全駅が有効期間内なら何度でも自由に乗り降り可能のフリー乗車券は、提示で割引になる施設(首里城公園や沖縄県立博物館・美術館、壷屋やちむん通りなど)もあります。

料金 有効期限
1日フリー乗車券 料金:おとな/800円、 こども/400円 有効期限:購入後24時間
2日フリー乗車券 料金:おとな/1,400円、 こども/700円 有効期限:購入後48時間

路線バス

沖縄本島ではさまざまなバス会社が路線バスを運行し、北から南まで本島のほぼ全域をカバーしているため、点在している観光地にもバスで行くことができます。また、 指定の路線バスが全線乗り放題になる「沖縄路線パス」や、路線バスとゆいレールの1日乗車券がセットになった「OTOPa(オトパ)」など、お得に利用できるフリーパスもあります。

1日パス 2日パス
沖縄路線バス 1日パス:大人:1,820円、 小児:910円 2日パス:大人:3,640円、 小児:1,820円
沖縄路線バス+1日モノレール 1日パス:大人:2,190円、 小児:1,110円 2日パス:大人:4,000円、 小児:2,000円

シャトルバス

那覇空港からは、主要な観光地とリゾートエリアのホテルまでを結ぶシャトルバスが運行されています。空港から観光地までを効率的に移動することができるので、車なしで観光する際の強い味方です。バス会社によっては、決められた期間内であれば自由に乗り降りできる「乗り放題パス」や、往路復路の2回利用ができる「2回乗車券」などもあり、自分の旅に合ったバスを選ぶことができます。

定期観光バス

沖縄のメジャーな観光スポットは沖縄本島内のあちこちに点在しているので、限られた時間内で公共交通機関だけを利用して回るのは難しい場合もあります。効率よくたくさんの観光スポットを回りたい時は、定期観光バスがおすすめです。人気の観光スポットを1日で回るコースがいろいろあり、施設の入館料が含まれていたり、ランチやお土産が付いているコースや、お土産屋に立ち寄ってくれるコースもあります。

タクシー

出発時間などに縛られずに、自由に移動ができるタクシー。沖縄を知り尽くしたドライバーさんからローカルなお話を聞けるなど、ふれあいが楽しめることも魅力のひとつです。利用人数や移動距離によってはコストがかかってしまうこともありますが、複数名で利用すると割安になることもあります。

モノレール(ゆいレール)で行けるおすすめの観光地

ゆいレールの駅から徒歩で行くことができる、おすすめの観2光スポットをご紹介します。
ゆいレールの「1日・2日乗車券」を見せると、お得な割引を受けることもできます。

首里城公園

かつて栄えた琉球王国の政治、経済、文化の中心であった首里城を中心とした公園。世界遺産に登録された首里城跡や園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)、二千円札で知られる「守礼門」などを見学することができます。また、2019年の火災で消失した首里城正殿の復元が2022年12月から始まっており、その現場の様子を見学することもできます。

【交通手段】
・首里駅より徒歩15分、または「首里城駅前」からバスで約5分、「首里城前」下車すぐ
・ゆいレール「フリー乗車券」の提示で入場料金が割引になります
大人:400円→320円、高校生:300円→240円、小・中学生:160円→120円

沖縄県立博物館・美術館

琉球のグスクをイメージした建物が印象的な文化施設。沖縄の自然、歴史、文化、芸術を同時に楽しむことができ、企画展やイベントも定期的に行われています。一度見ておくと、旅先での沖縄文化や独自の自然に対する理解が深まります。館内のミュージアムショップやカフェも立ち寄りスポットとしておすすめです。

【交通手段】
・おもろまち駅より徒歩9分
・ゆいレール「フリー乗車券」の提示で入場料金が割引になります
(博物館常設展示)一般:530円→420円、大高生:270円→220円、県外の小中生:150円 →120円
(美術館常設展示)一般:400円→320円、大高生:220円→180円、県外の小中生:100円→80円

壺屋やちむん通り

”やちむん”とは沖縄の方言で焼物のこと。約300年前、琉球政府が各地の陶工を集めて始まった壺屋焼の窯元や直売店、やちむんのセレクトショップ、カフェなどが並ぶ風情ある通りです。細い筋道の散歩もぜひ楽しんでみて。壺屋焼とその資料が数多く展示されている「那覇市立壺屋焼物博物館」もあります。

【交通手段】
・牧志駅より徒歩12分
・ゆいレール「フリー乗車券」の提示で以下のサービスが受けられます
「壺屋通り会加盟店」でのお買い物が5%割引
「那覇市立壺屋焼物博物館」の入場料が割引 大人:350円→280円

路線バスで行けるおすすめの観光地

続いて、路線バスでアクセスしやすい観光スポットをご紹介します。路線バスで観光する時は、1つのスポットでじっくり楽しんだり、徒歩で行ける範囲の周辺施設で楽しむなど、移動時間を少なくすることが時間を有効に使うコツです。いろいろ回ってみたい時は、乗り降り自由でお得な「沖縄路線バス 周遊パス」を使うのもおすすめですよ。

おきなわワールド

沖縄の自然と文化を体験できるテーマパーク。約30万年の年月をかけて自然が造り上げた全長約5kmの鍾乳洞・玉泉洞や、琉球王朝時代の町並みを再現した琉球王国城下町での工芸体験、日本で唯一のハブの博物館やエイサーショーなど、沖縄の魅力を堪能できます。ハブ酒や沖縄の地ビールを製造販売する南都酒造所もあるので、バス旅ならではの昼飲みもぜひ。

【交通手段】
・路線バスでのアクセス
那覇バスターミナルから琉球バス54番「前川線」、琉球バス83番「玉泉洞線」にて  約50分、「玉泉洞前」バス停にて下車すぐ

DMMかりゆし水族館

いきものたちの美しさと、亜熱帯気候が織りなす沖縄の自然の魅力を映像表現や多彩な空間演出で表現した新しい形の水族館。サンゴや亜熱帯の魚たちを真上から見られる水槽や、サメやヒトデなどに触れるタッチプールのほか、ペンギン、カワウソ、ナマケモノなどかわいい動物たちの展示もあります。大型ショッピングモール「イーアス沖縄豊崎」に併設されているのでグルメやショッピングを合わせて楽しむこともでき、目の前には「オリオンECO美らSUNビーチ」が広がっているので、エリア一帯で1日中楽しむことができます。

【交通手段】
・路線バスでのアクセス
那覇空港、もしくはゆいレール「赤嶺駅」から那覇バス95番「空港あしびなー線」で約20〜25分、「イーアス沖縄豊崎」下車すぐ

オリオンハッピーパーク

沖縄のビールといえば、オリオンビール。その発祥の地である名護工場が、ビール製造プロセスを見学できるパークになっています。オリオンビールの歴史や、瓶詰ラインを見ることができ、見学後にはビールの試飲もできるガイドツアーは約60分。参加は無料で1日6回開催されています。見学は要予約で、webサイトからの事前申込が必要です。大人気なので予定が決まったらお早めに。工場周辺は名護の市街地なので、沖縄そば店や市営市場などをのんびり巡ってみるのもおすすめです。

【交通手段】
・路線バスでのアクセス
那覇バスターミナルより高速バス111番・117番で約80分、「世冨慶」下車、徒歩約18分
もしくは世冨慶で路線バス77番・120番に乗り換えて約2分、「東江」バス停から徒歩5分

シャトルバスで行けるおすすめの観光地

那覇市外の観光地へは、那覇空港や那覇バスターミナルなど、那覇の中心地からシャトルバスが運行しているスポットを選ぶと便利です。WEB上で事前予約や決済ができたり、乗り放題のフリーパスがある路線もあるので、利用してみるのもおすすめです。

瀬長島ウミカジテラス

本島と海中道路で繋がった瀬長島にある海辺の商業施設。おしゃれなカフェやレストラン、雑貨屋が傾斜地に並んでいるので、海を眺めながらの食事やショッピングが楽しめます。瀬長島温泉ホテルでは日帰り温泉を楽しむこともでき、那覇空港を離発着する迫力満点の飛行機や、美しいサンセットを望めるスポットとしても人気です。

【交通手段】
・シャトルバスでのアクセス
那覇空港、もしくはゆいレール「赤嶺駅」から東京バス「ウミカジライナー」で約10〜15分、「瀬長島ホテル前」下車すぐ
時刻表や料金を詳しく見る

美浜アメリカンビレッジ

おもちゃ箱をひっくり返したような賑やかな街並みが人気のリゾートタウン。アメリカ西海岸のような雰囲気の海沿いにはファッションブティックやお土産店、カフェやレストラン、リゾートホテルが並ぶショッピングエリアが広がり、ビーチや映画館、温泉施設まで揃っているので、朝から夜まで1日中楽しむことができます。

【交通手段】
・シャトルバスでのアクセス
那覇空港からカリー観光バス「北谷ライナー」で約1時間、「アメリカンビレッジ前」下車すぐ
時刻表や料金の詳細はこちら

ムーンビーチ

白い砂浜と青い海が続く本島中北部の西海岸は、沖縄を代表するリゾートエリア。その中でも代表的なリゾートビーチといえば、「ホテルムーンビーチ」前のこのビーチ。三日月型の天然ビーチが美しく、もはや定番となっているマリンメニューの多くは、日本で最初に導入されたものも多くあります。手付かずの自然が残るプライベートアイランド「ヨウ島(じま)」でのシュノーケル体験もおすすめ。ホテルの宿泊者以外でも有料でホテルのプールとビーチを利用できます。

【交通手段】
・シャトルバスでのアクセス
那覇空港、もしくは県庁北口(国際通り入り口)から沖縄エアポートシャトルで約50〜60分、「タイガービーチ前」下車、徒歩5分
時刻表や料金を詳しく見る

定期観光バスで行けるおすすめの観光地

沖縄の人気スポットを1日で効率よく回れる定期観光バス。そのコースに多く含まれている定番の観光スポットをご紹介します。移動中に、ガイドさんから沖縄の歴史や文化、スポットにまつわる裏話などを聞けるのも観光バスの楽しみのひとつ。食事が含まれていたり、滞在時間もさまざまなコースがあるので、事前の確認をおすすめします。

沖縄美ら海水族館

沖縄観光の大人気スポットである「沖縄美ら海水族館」。那覇から約90km離れた本部半島にあるのでレンタカーだとロングドライブになりますが、定期観光バスならば楽ちんです。ジンベエザメやマンタがゆったりと泳ぐ大水槽や、サンゴ礁の水槽など、沖縄近海の海を旅するように楽しめます。オリジナル商品も多いスーベニアショップも要チェック。定期観光バスツアーでは、人気の「オキちゃん劇場」でのイルカショーや、ジンベエザメの給餌解説と時間を合わせているコースもあります。

古宇利島

沖縄本島北部にある、エメラルドグリーンの海に囲まれた小さな島。絶景スポットとして大人気の古宇利大橋を通って島に渡ることができます。車の運転に集中する必要がないので、車窓から青い海をたっぷり眺められるのも嬉しいポイント。古宇利島に立ち寄る定期観光バスは多く、橋のたもとで海を見るコースと、島内にある「古宇利島オーシャンタワー」に立ち寄るコースなどバス会社によって内容が違うので、希望に合わせたものを見つけてみてくださいね。

ナゴパイナップルパーク

沖縄、やんばる特産のパイナップルのテーマパーク。パインの形をした自動運転カートに乗って世界中のパイナップルや亜熱帯の植物を観察したり、迫力満点の恐竜ゾーンを散策することができます。注目は、パイナップルをテーマにしたスイーツ工房とワイナリー。焼き立てのスイーツを味わったり、運転しないメリットとして、オリジナルのパイナップルワインの試飲も楽しめます。

タクシーで行けるおすすめの観光地

行きたい観光地がバスの停留所や駅から離れていたり、公共交通機関の運行時間やルートと合わない場合には、タクシーを活用するのもおすすめです。周辺のスポットと組み合わせて、観光タクシーを複数人数で貸し切って周遊するのもひとつの方法。タクシー観光がおすすめのスポットをいくつかご紹介します。

識名園

琉球王家最大の別邸で、国王一家の保養や外国からの要人の接待などに利用されていた庭園。近世の日本でよく見られた廻遊式庭園に中国式のあずまやや、琉球石灰石の石積みが見られる、琉球ならではの工夫が見どころ。2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」に登録されました。同時に登録された首里城跡や園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)と合わせて見学するにはタクシー利用がおすすめです。

【交通手段】
・タクシーでの所要時間:ゆいレール「首里城駅」または首里城付近から約12分
料金の目安:約1000円

奥武島

本島南部にある奥武島(おうじま)は、本島と橋で繋がった周囲約1.6kmの小さな島。もずく漁などの漁業が盛んで、沖縄風てんぷらが美味しいお店が多いことでもよく知られています。那覇市内からは路線バスを乗り継いで行くことができますが、周辺には百名ビーチ、玉城城跡、斎場御嶽などの見どころも多いので、複数人で観光タクシーを貸し切って周辺を周遊するのもおすすめです。

【交通手段】
・タクシーでの所要時間:那覇市内(県庁前を目安)から約40分
料金の目安:約3500円

泊いゆまち

「いゆ」とは沖縄の方言で魚のこと。その日、那覇漁港で水揚げされた新鮮な魚介類が並ぶ魚市場。朝は特に活気に満ちていて、地元の人や観光客にも人気のスポットです。購入したお刺身は施設内のテーブルで食べられるほか、朝から営業している飲食店もあります。最寄りの美栄橋駅からも徒歩20分以上かかるので、気分や天候によっては行きだけタクシーを利用し、おなかを満たした帰り道は泊港の海をのんびり眺めながら散策するのもおすすめです。

【交通手段】
・タクシーでの所要時間:ゆいレール「美栄橋駅」から約7分
料金の目安:約700円

沖縄旅行は免許がなくても楽しめます!

沖縄旅行は免許がなくても十分に楽しめることを詳しくご紹介しました。あなたの行きたいスポットや希望する旅のスタイルに最適な移動手段は見つかりましたでしょうか?いろいろな移動手段を組み合わせて、あなただけの沖縄旅行を楽しんでくださいね。