触っちゃダメ!沖縄の海のキケンな生物
- 掲載日:
- 2022.08.16
沖縄の美しいサンゴ礁の海には、さまざまな生き物が生息していますが、その中には毒をもち人間にとって危険な生き物がいます。しかし、これは人間を攻撃するために毒をもっているわけではなく、自らの身を守ったりエサを捕まえたりするためのものです。
知らずに近づくと刺されたり噛まれたりすることもあるため、ここでは「危険生物の特徴」や「海で注意したいこと」、「事前準備」をご紹介します。沖縄の海を安全に楽しむために、お出かけ前の参考にしてください。
INDEX
沖縄の海で身近に見られる危険な生物
ハブクラゲやカツオノエボシに刺されるなどして、救急搬送される事故が多発しています。
珍しい容姿にひかれて、むやみに近づいたりするのは危険です。興味本位で触らないようにしてください。
ハブクラゲ
カツオノエボシ
青白い浮き袋をもち、そこから青く長い触手が伸びている。刺されると電気が走ったような強い痛みを感じるため、「デンキクラゲ」とも呼ばれている。
ウンバチイソギンチャク
おわん型で褐色の海藻のような姿で周りのサンゴにとけこんでいるため、見分けることが難しい。強力な毒をもち、シュノーケリング中に触れて被害に遭うことが多い。
アンボイナガイ
殻の大きさが10cmほどの大きな巻き貝で、赤茶色の網目模様がある。毒銛をもち、潮干狩りで刺されることが多い。神経毒のため刺されても痛みはほとんどないが、体がしびれて溺れる危険性があります。
ウミヘビ
ウミヘビはコブラの仲間で、強い神経毒をもっているため、噛まれると体が麻痺して動けなくなる。ウミヘビから攻撃してくることはほとんどないので、いたずらに近づかないようにしましょう。
ヒョウモンダコの仲間
浅い海の岩礁や潮だまり、岩の下等に生息している。体長は10cmほどの小さなタコで、フグと同じ猛毒のテトロドトキシンをもっているため、注意が必要です。
オニダルマオコゼ
浅いサンゴ礁等にいることが多く、色や形が石や岩によく似ているため、踏みつけてしまうことがある。背びれに棘があり、ハブ毒の30倍以上と言われる猛毒をもつ。さされると激しい痛みやしびれがある。
ゴンズイ
浅い岩礁や砂地の浅い海に生息し、集団で行動する習性がある。背びれと胸びれに毒棘がある。釣れたゴンズイを釣針から外す時に被害に遭うことが多く、刺されると数日間激痛が続くこともある。
ミノカサゴの仲間
とても美しく、動きはゆっくりで、近づいてもあまり逃げない。驚くと、背びれをたてて威嚇する。背びれ、腹びれ、尻びれに毒があり、刺されると大変痛む。
ガンガゼ
浅いサンゴ礁や岩場などに生息し、20~30cmの長い棘をもち、刺さると激痛が続く。ガンガゼの棘は鋭く皮膚に突き刺さりやすい。さらにもろく折れやすい構造になっているため、刺さると除去は難しく、体内に残りやすくなっている。
オニヒトデ
珊瑚礁に生息し全身が棘で覆われている大型のヒトデで、大きさは30~40cmほど。色は灰色、オレンジ色、青色などさまざまある。刺されると猛烈な痛みがあり、ひどいときは数日続くこともある
お出かけ前に準備しておきたいこと
「クラゲ侵入防止ネット」が設置されているビーチを探しましょう
「クラゲ侵入防止ネット」は海水浴で遊ぶ私たちを守ってくれます。
ネットが無いところで遊んでいると刺される危険がありますので、遊泳区域内で楽しんでください。
ラッシュガードやマリンシューズを着用しましょう
沖縄県における海洋生物による被害は、クラゲやイソギンチャクの刺胞動物が半分以上をしめ、次にオコゼなどの魚類、ウニやヒトデなどの被害が続いています。また、ウミヘビやイモガイなどの被害も少数あります。
もしもの時の緊急連絡先
楽しい旅行でも、予期せぬ怪我や病気の可能性もあります。
沖縄旅行をより安全に過ごす為にも、緊急時の連絡先は旅行前に必ず確認しておきましょう。
海に遊びにいくときに気を付けたいこと
『沖縄の海を安全に楽しむために、知っておきたいこと』
沖縄では、海水浴をはじめシュノーケルやダイビングなど、様々なマリンレジャーを楽しむことができます。一方で、毎年のようにマリンレジャー活動中の事故により、多くの命が奪われているのも事実です。
旅行者のみなさんに安全に海を楽しんでいただくために、事前に知っておきたい準備や注意事項をまとめています。
『熱中症予防と応急処置』
青い海と白い砂浜、色鮮やかな花々や深緑の森など、見どころ満載な沖縄ですが、気温が高く日差しが強い日は熱中症の危険もあるため、水分補給や日陰で休むなどの対策を忘れないでください。
熱中症にならないための予防策と、もし熱中症になってしまった場合の応急措置等について紹介します。
『豊かな沖縄の海を守るためにできること』
沖縄の大きな魅力の一つである、白い砂浜とキレイなサンゴ礁、透明度の高い美しい海。その足元に目を向けてみると、ビーチの利用者が捨ててしまったゴミや漂着ゴミがそのままになり、環境や海の生態系に影響があると近年、問題となっています。
観光客の方も参加できるビーチクリーン活動やイベント、自然環境を学べる施設をご紹介します。
生き物の名前をクリックすると、被害にあった場合の「対処法」を確認することができます