沖縄旅行での移動手段7選|手段別の魅力や料金の目安

掲載日:
2023.02.10

沖縄観光の移動手段】あなたは車派?バス派

沖縄観光と聞いて、あなたが思い浮かべる移動手段は何ですか?きっと多くの人が「車」や「レンタカー」を思い浮かべたはず。実際に、沖縄旅行に訪れた観光客の6割以上の方がレンタカーを利用しています。でも、実は、沖縄はレンタカー以外の移動手段も充実していることを知っていますか?

バスや高速船、ゆいレール、観光タクシー、レンタサイクルなどさまざまな交通手段があるので、あなたの旅のスタイルに合わせて選ぶことができます。移動も旅の重要な要素のひとつ。手段が増えれば、見える景色や体験できることもきっと広がるはずです。この記事では、沖縄観光の移動手段について、それぞれのメリットやデメリットとともにご紹介します。

INDEX

沖縄の移動手段1:レンタカー

時間に縛られずに自由に行動ができ、旅行のプランも立てやすいレンタカー。貴重な時間を効率的に使って、いろいろな観光地をまわることができるのでとても便利です。レンタカー会社やプランによって料金やレンタル方法はさまざまなので、いろいろ比較して自分に合ったものを選ぶようにしましょう。

レンタカーのメリット

レンタカーを利用する一番のメリットは、行きたいスポットを効率よく回れることです。レンタカーの旅は、公共交通機関のように時間やルートの制約がなく、途中で予定を変更するのも自由。旅行プランを柔軟に組めるので、気分に合わせて目的地を変えることもできます。

また、荷物を運ぶ心配もないので、わずらわしい手荷物の問題も解消されるのも大きなメリットの一つ。観光スポットを手ぶらで快適に旅できます。さらに、バスなどで移動する時には人数分の運賃が必要ですが、レンタカーは1台の料金で定員人数まで乗れるので、トータルで見ると公共交通機関よりも安く利用できる可能性があります。

レンタカーのデメリット

レンタカーを利用した場合の大きなデメリットしては、知らない土地での運転による事故や渋滞など、さまざまなリスクがあることでしょう。慣れていない土地での運転は思っている以上に難しく、ストレスも大きいものです。

また、車社会の沖縄では、渋滞に巻き込まれやすいということもデメリットの一つです。那覇市内など市街地を中心に、出勤や帰宅の車が多い朝夕は、特によく渋滞が発生します。朝夕は沖縄特有の交通ルールにも注意が必要で、一部の区画では「バス専用レーン」があったり、渋滞の状況に応じて中央線が変わる時間帯もあります。

さらに、レンタカーの返却時には、決められた時間までに営業所に到着できるように、渋滞も加味した余裕のあるスケジューリングが不可欠となります。返却が遅れてしまうと、店舗の営業時間に間に合わない、飛行機の搭乗時間に間に合わないなどの事態も考えられます。

レンタカーの料金目安

夏休みやGWなどのハイシーズンのレンタカーはすぐに満車になり、予約できないこともあります。早めに予約をした方がお得なことも多いので、旅行が決まったら早めの手配をおすすめします。レンタカー料金の相場は、オフシーズンとハイシーズンによって大きく異なります。

時期 料金相場(1日あたりの料金)
オフシーズン(9月〜1月)
※年末年始、連休を除く
4,000円〜
ハイシーズン(2月〜8月)
※年末年始、ゴールデンウィーク、夏休みは特に相場料金が高くなる
8,500円〜

※情勢により変動あり(2023年1月時点)

沖縄の移動手段2:シャトルバス

主要な観光スポットまで一気にアクセスするならシャトルバスがおすすめ。レンタカーで慣れない道を運転するのが心配な方や、運転免許を持っていない方などに最適な交通手段です。定期観光バスよりもリーズナブルに、目的地まで行くことができます。

シャトルバスのメリット

シャトルバスを利用するメリットは、那覇空港から発着している便が多いので、空港到着後にすぐに移動ができること。レンタカーのように到着後の手続きに時間がかかることもありません。また、シャトルバスには大きな荷物を預けることができるので、ゆったりくつろぎながら移動することができます。空港リムジンバスよりも便数が多いので、旅行の計画が立てやすいという利点もあります。

シャトルバスのデメリット

シャトルバスのデメリットは、いくつものホテルや観光地を回っていくため、目的地が遠い場合には比較的時間がかかってしまうということです。また、車内にトイレがないこともデメリットの1つと言えます。そして、運行しているエリアが限定されていて、空港リムジンバスより停車場の間隔も細かくないため、停車場によってはホテルまでの距離が離れている場合もあります。そうした時は、近隣ホテルの多くで停留場までの送迎サービスを行っていますので、事前にホテルのHPで確認したり、問い合わせをしておくことをおすすめします。

シャトルバスの料金目安

シャトルバスの料金目安については、目的のエリアや場所によって大きく変動しますので、下記のリンクをご覧ください。沖縄本島を運航しているシャトルバスの情報をご紹介しています。

沖縄の移動手段3:空港リムジンバス

那覇空港から沖縄本島中北部の主要リゾートホテルへ直行する場合は、空港リムジンバスが便利です。那覇空港からだけでなく、陸の玄関口である「那覇バスターミナル」からも乗車できます。沖縄旅行の初日に、ホテルに直行したい方には最適な交通手段です。

空港リムジンバスのメリット

空港リムジンバスのメリットは、那覇空港から発着しているので、空港到着後すぐに移動できること、大きな荷物も収容できること、また、レンタカーのように空港での手続きに時間がかからないことなどがあります。中部、北部エリアまで数多くのリゾートホテルの玄関口まで移動することができ、5つのコースで運行しているため、目的地までの所要時間も比較的短くなっています。

空港リムジンバスのデメリット

デメリットは、出発時間が限られているため、飛行機の到着時間によってはすぐに出発できないこと、また、車内にトイレがないことや、他のバスと比べると利用料金が少し高いことなどがあります。また、事前予約が必須のため、前もって計画を立てておく必要があります。ただし、当日に空席があれば那覇空港や那覇バスターミナルのカウンターでも購入可能です。利用する時間が決まったら、早めの事前予約をおすすめします。チケットは、WEBサイト「発車オーライネット」で予約、決済が可能です。

空港リムジンバスの料金目安

空港リムジンバスの料金目安は下記になります。いずれも那覇空港からの料金を記載しています。

エリア コース 料金(税込)
※中学生未満は半額
A コース:宜野湾・北谷コース(ダブルツリーbyヒルトン沖縄北谷リゾート行) 料金(税込) ※中学生未満は半額:600〜810円
B コース:恩納・読谷コース(読谷バスターミナル行) 料金(税込) ※中学生未満は半額:1,530円
AB コース:宜野湾・北谷・読谷コース(Aエリア・Bエリア経由読谷バスターミナル行) 料金(税込) ※中学生未満は半額:600〜1,530円
C コース:恩納コース(ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート行) 料金(税込) ※中学生未満は半額:1,530〜1,730円
CD コース:恩納・名護コース(Cエリア・Dエリア経由名護バスターミナル行) 料金(税込) ※中学生未満は半額:1,530〜2,240円
D コース:恩納・名護コース(名護バスターミナル行) 料金(税込) ※中学生未満は半額:1,730〜2,240円
E コース:名護・本部コース(ホテルオリオンモトブリゾート&スパ行) 料金(税込) ※中学生未満は半額:1,730〜2,550円
DE コース:恩納・名護・本部コース(Dエリア・Eエリア経由ホテルオリオンモトブリゾート&スパ行) 料金(税込) ※中学生未満は半額:1,730〜2,550円

※情勢により変動あり(2023年1月時点)

沖縄の移動手段4:定期観光バス

沖縄の定番人気スポットを効率よく回るなら「定期観光バス」がおすすめです。点在する観光スポットを巡る日帰りツアーや、シュノーケリングなどを目的とするバス送迎付きのアクティビティツアーなどがあります。混雑時は予約済みの方を優先するため、行きたいスポットや体験がコースに含まれているかをよく調べて、事前に予約することをおすすめします。また、イルミネーションの見学など季節限定で運行している観光バスもあります。

定期観光バスのメリット

定期観光バスのメリットは、なんといっても効率が良いこと。スポットを回るためのレンタカー代、タクシー代などの交通費、高速料金などを考えると、コストパフォーマンスにも優れています。また、旅の計画を立てる手間が必要なく、プロのガイドが立てた最適な沖縄観光プランを満喫できます。複数のコースから、目的、所要時間、料金などに応じて好みのコースを選べること、単独の観光では知ることができない貴重なお話をガイドさんから聞けることも大きなメリットです。

定期観光バスのデメリット

デメリットとしては、那覇空港からすぐに乗車できないこと、また、出発時間や目的地、滞在時間が限られていていること、コース外の途中立ち寄りができないことなど、旅の自由度が少ないことが挙げられるでしょう。

定期観光バスの料金目安

定期観光バスの料金は、ツアーの所要時間やプラン内容によって大きく異なります。ツアー料金に食事の有無や観光スポットの入園料が含まれているのかどうかなどを確認し、トータルコストで比較するのをおすすめします。

沖縄の移動手段5:路線バス

沖縄本島の南部から北部までをほぼ網羅している路線バスの旅は、レンタカーや定期観光バスでは味わえないローカルな旅を満喫できることが魅力です。また、決められた場所や滞在時間に縛られずに自分好みにプランを組み立てられることも、路線バスの醍醐味と言えるでしょう。

路線バスの醍醐味

路線バスを利用するメリットは、まず、料金的にお得なこと。乗り降り自由のフリーパスを利用すればさらにお得に周遊でき、フリーパスや沖縄限定の交通系ICカード「OKICA(オキカ)」を利用すればさらに便利。また、他のバスと違って、行き先を自由に変更できるのことも、路線バスの旅ならではの利点です。那覇空港に接続している路線もあるので、空港到着後にすぐ出発できることや、渋滞しやすい那覇市内の朝夕も「優先バスレーン」がある区間は渋滞の影響を受けにくいことも嬉しいメリットです。

路線バスのデメリット

デメリットは、渋滞などの影響で時刻表通りに来ないことがあること。渋滞や路線バスの便数によっては乗り継ぎがスムーズにできないこともあります。また、バスだけでは目的地に辿り着けない場合もあり、バス停からさらに徒歩やタクシーなどを利用する必要があることも。メリットとしてご紹介した「バスレーン」は一部区間のみで、県外の交通系ICカードは利用できません。そのほかにも、大荷物を持っての移動には向かないということが挙げられます。そういった場合に路線バスを利用して移動する際は、「手ぶら観光」がおすすめです。ホテルのチェックイン前やチェックアウト後に、コインロッカーや荷物預かりサービスを利用しましょう。

路線バスの料金目安

路線バスの料金については、各路線で異なりますので、以下の表をご参照ください。また、路線バスのフリーパスについても参考にしてください。

券種 乗り放題になる日数 料金(税込)
※大人料金
特徴
沖縄路線バス周遊パス 乗り放題になる日数:1〜3日 料金(税込) ※大人料金:2,500〜5,000円 特徴:ゆいレールが乗り放題になるパスもある。
東京バスフリーパス 乗り放題になる日数:1〜5日券 料金(税込) ※大人料金:1,000〜4,200円 特徴:沖縄県外在住者はお得な価格になる。
市内線1日乗車券 乗り放題になる日数:1日 料金(税込) ※大人料金:660円 特徴:那覇市内を中心に観光したい方におすすめの乗車券です。
ぐるっと那覇バスモノパス 乗り放題になる日数:1日 料金(税込) ※大人料金:1,000円 特徴:「市内線1日乗車券」に、ゆいレールの1日乗り放題がセットになったパス
みちくさフリーパス 乗り放題になる日数:5日 料金(税込) ※大人料金:2,000円 特徴:石垣島の全路線バスが5日間乗り放題になるパス

沖縄の移動手段6:ゆいレール

沖縄県で唯一の鉄道。那覇空港ターミナルから直結しているため、空港に到着後、すぐに移動でき、国際通りや首里城をはじめとする多くの観光スポットを巡ることができます。車社会の沖縄では道路の渋滞がよく起こりますが、ゆいレールならば渋滞に巻き込まれる心配もなし。時間にロスなく、効率よく観光を楽しむことができます。

ゆいレールのメリット

ゆいレールを利用するメリットは、空港に直結しているので、沖縄に到着後すぐに出発できること。そして、国際通りや首里城など、那覇市内の主要な観光地に容易にアクセスできることです。また、渋滞に巻き込まれる心配もなく、時間に正確に移動できることもメリットの一つ。沖縄限定の交通系ICカード「OKICA」以外に、「SUICA」「ICOKA」などの県外の交通系ICカードも利用できます。観光にお得な乗り放題のフリー乗車券もあり、乗車券を提示することで、観光施設で割引などのサービスを受けることもできます。

ゆいレールのデメリット

デメリットとしては、スーツケース専用の荷物置き場が少ないので、荷物が大きい場合には車内での置き場に気を使う必要があることです。また、平日の朝夕は通勤・通学のラッシュアワーになりますので、大きな荷物を持って移動する場合は注意が必要です。現在、ゆいレールは列車の3両化を進めていますので、より快適に利用できるようになります。

ゆいレールの料金目安

ゆいレールの料金は、下記の表を目安にしてください。ゆいレールのフリー乗車券は各駅の券売機で購入することができ、有効期間内ならば全駅を何度でも自由に乗り降りできるお得な乗車券です。さらに、フリー乗車券の提示で割引を受けられる観光施設もあります。

券種 料金(税込)※大人料金
普通乗車券 230〜370円
フリー乗車券(一日乗車券) 800円
フリー乗車券(二日乗車券) 1,400円

沖縄の移動手段7:タクシー

ひとことでタクシーと言っても、一般の通常タクシーや、貸切ができるシャトルタクシー(事前予約制)、運転手が観光ガイドをしてくれる観光タクシーなど種類はさまざま。沖縄のタクシーの特徴として、一般タクシーでの初乗り料金560円(普通車)が他県に比べて比較的安いことがあげられます。那覇市内などの都市部では配車アプリを利用できるほか、観光に特化したタクシーの貸切利用や、好みに合わせてツアープランを組んでもらうこともできます。

タクシーのメリット

メリットは、目的地までダイレクトに移動できること、夏の暑い日や雨の日でも快適に移動できること。また、ドライバーさんから現地ならではの情報を教えてもらえる楽しみもあります。観光タクシーを利用すれば、貸し切りで自分が行きたい観光スポットに自由に行くことができます。観光タクシーの料金の目安は、3時間の場合で約10,000円。空港からホテルまで送迎してくれるシャトルタクシーは、バスと比べると待ち時間が少ないことがメリットです。

タクシーのデメリット

デメリットは、利用人数や距離によっては比較的割高になってしまうこと、渋滞に巻き込まれる可能性もあることです。ただし、タクシーはバスレーン区間を走行可能なので、那覇市内など一部区間では渋滞に巻き込まれにくいこともあります。また、利用エリアや雨の日など、天候によっては空車がつかまりにくいこともあります。

タクシーの料金目安

タクシー料金の目安は下記の通りです。

利用方法 料金相場
初乗り 普通タクシー:560〜680円
シャトルタクシー:560〜680円
観光タクシー:初乗料金なし
貸切(3〜8時間) 普通タクシー:貸切なし
シャトルタクシー:貸切なし
観光タクシー:10,600円〜24,500円

沖縄の移動手段8:レンタサイクル

最近、注目を集めているレンタサイクル。1時間、半日、1日単位(事業者によって異なります)で借りることができるレンタサイクルは、沖縄の自然や街並みを近くに感じられる乗り物。車だったら通り過ぎてしまうような場所でも、思いたった時に立ち寄ることができます。電動付き自転車や子ども用自転車なども用意されているので、年齢を問わず気軽に楽しめることも人気です。

レンタサイクルのメリット

レンタサイクルのメリットは、機動性が高く、細い道の多い街中など、近場の観光周遊に便利なことがあげられます。渋滞しがちな場所もストレスなく移動でき、勾配のあるエリアでも電動アシスト付き自転車であれば快適に進むことができます。エリアによっては自転車レーンが整備されている道もあります。また、スローなペースで移動できるので、車では感じられない景色を見ることができ、環境に優しいエコな乗り物で健康的に移動できることもメリットと言えるでしょう。

レンタサイクルのデメリット

デメリットとしては、雨の日や風の強い日、また、沖縄では真夏の炎天下の下では利用しにくいことがあげられます。繁忙期には事前に予約しておかないと、利用したい時に利用できない可能性もあります。

レンタサイクルの料金目安

レンタサイクルの料金は、借りる自転車の料金やレンタル時間などによって異なります。レンタル料金に保険料の有無やヘルメットのレンタル代などが含まれているのかどうかなどを確認し、トータルコストで比較するのをおすすめします。また、会社によっては自転車の配達や回収を行っている会社もあるので、詳しくは各社にお問い合わせください。

沖縄の移動手段9:シェアサイクル

那覇の市街地を中心に広がっているのが、レンタサイクルよりも短い15分、30分単位(事業者によって異なります)で借りることができるシェアサイクル。アプリ経由で即手続きができて、24時間利用可能なサービスもあるので、いざという時のために利用場所の確認や事前登録をしておくと便利です。

シェアサイクルのメリット

シェアサイクルのメリットは、借りた場所と異なる場所で返却ができること、またレンタサイクルよりも短時間の料金設定があることが多いことが挙げられます。アプリ経由で利用できるものなら窓口や人を介さずやりとりできるので、24時間いつでもレンタル可能という点もシェアサイクル ならではの利点です。

シェアサイクルのデメリット

デメリットとしては、レンタサイクルと同じように雨の日や風の強い日、沖縄では真夏の炎天下では利用しにくいことがあげられます。繁忙期には予約をしておかないと、利用したい時に利用できないケースなどもありえます。ほかにも、シェアサイクル ならではのデメリットして、エリアによってはまだレンタルポートが少ないこと、そして直接現場に行ってみるまで自転車の状態を確認できないということがあります。

シェアサイクルの料金目安

プラン 料金相場
15分 100円〜
30分 200円〜220円
12時間パック(CYCY) 1,800円〜
1日パス(ちゅらチャリ)
※1日パスの利用時間は23時59分まで
2,200円〜

あなたにとってのベストな移動手段で、素敵な沖縄旅を

いかがでしたでしょうか? 沖縄には、レンタカー以外の移動手段がいろいろと存在しています。バスや高速船、ゆいレール、観光タクシー、レンタサイクルなど、さまざまな交通手段があり、それぞれの交通手段に一長一短ありますので、あなたの旅をより快適なものにするために、ベストな移動手段を探してみてくださいね。