Living in Okinawa 「生きる」って、こういうことさ。

染人 Sumijun-Nchu

Person.2 染人

城間 栄市 Eiichi Shiroma

城間びんがた工房16代目

文化を守る人間として次の人材を育てながら、
その必要性を外国の人でもわかるように
簡単にして残していくことが自分の役割です。

久高島(沖縄本島南部、南城市の沖合5キロに浮かぶ周囲約8キロの細長い島)という島が沖縄にはある。神様の島と呼ばれている島だ。約260年前、琉球王朝時代に神様に使える女性、ノロ(※今でいう巫女)が、この島で作っていた染め物が紅型の起源といわれている。城間家は王朝時代から紅型宗家として染物業に従事し、現在は16代目の城間栄市氏がその伝統と技術を受け継いでいる。文化を守る人間として次の人材を育てながら、その必要性を外国の人でもわかるように簡単にして残していくことが自分の役割だと城間氏は言う。

紅型の製作方法は今日に至っても効率化されているわけではなく、とにかく手作業で行うという昔から変わない方法で受け継がれている。そういった意味では紅型は沖縄のものづくりの心を担保してきた工芸の一つかもしれない。紅型を通してこの小さい島の染め物の伝統工芸の素晴らしさを感じてほしい。

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