■オーガニック市場てんぶすで、
つくる人と自分にやさしい旅を
近年、食に対する意識の高まりにより健康を目的とした購入はもちろん、環境に配慮したいという思いでオーガニック商品を買う人も増えているといいます。体にやさしいことはもちろん、作りてにもやさしいオーガニック商品。
2021年にオープンした「オーガニック市場てんぶす那覇店」は、地元客はもちろん、旅人にもぴったりな商店です。次の沖縄旅行に、自分にも環境にもやさしいエシカルトラベルはいかがですか?
■自然治癒力を高める「オーガニック」とは
「オーガニック(Organic)」とは「有機の」という意味。オーガニックや有機栽培を名乗るには国ごとに設けられる基準があり、日本では農林水産省が制定しています。農薬の制限や遺伝子組み換え技術を利用していないことなど、細かな基準を満たした商品のみが「有機」「オーガニック」を表示することができるのです。
「オーガニック食品は体への負担が少ないことはもちろん、自然のエネルギーをうけて育っているので、大量生産のものよりも栄養価が高いんです。人間が本来持っている自然治癒力を高めてくれるので、新型コロナウイルスの影響で免疫力に注目が集まり、オーガニックを取り入れる人が増えています」。そう話してくれたのは、オーガニック市場てんぶす那覇店の川田さん。
「オーガニックは食べる人、つかう人だけでなく、つくる人にもやさしいんです」。農薬を使った栽培は農家さんの体への負担も大きいため、オーガニック食品を買うことで、間接的に生産者さんの健康被害を防ぐことにもつながります。
■体と心にやさしい「オーガニック市場てんぶす那覇店」
「オーガニック市場てんぶす」は、オーガニックの名の通り、有機栽培や減農薬、無農薬の野菜や果物をはじめ、冷凍食品や添加物不使用のおやつ、日用品などさまざまな“体にいいもの”が揃います。泡瀬に本店があり、那覇店は2021年にオープンしました。
オーガニックのなかでも、てんぶすがこだわるのは「人間を安心、安全に導いてくれるもの」。たとえば炭とマイナスイオンを使い、土から健康にしておいしい野菜をつくる農法「電子技法」で育てた野菜のように、作り方や製法まで確認して仕入れています。
老若男女問わずさまざまな方が買い物に訪れるそうで、お客の多様さは豊富な商品ラインナップのたまものです。
たとえば離乳食や赤ちゃんから食べられるグルテンフリー・7大アレルゲン不使用のお菓子、母乳にやさしいお茶など、子育て世代にうれしい商品も多数。旅行中の離乳食の買い足しに便利です。
オーガニックのイメージとはかけ離れた袋麺の取り扱いもあり、台風時のストックに人気なのだとか。
自然治癒力を高める補完・代替医療であるホメオパシー商品も取り揃え、気軽にオーガニックを取り入れたい人から本格派まで、さまざまなニーズをキャッチしています。
川田さんのいちおし商品は「まるみそ」。備長炭と電子イオン水、大豆100%でつくったお味噌は、体へのやさしさはもちろん、口あたりがよく、おいしさも格別なのだとか。
また、取材時にはありませんでしたが、まるみそをつくる「まるみ麹」の別商品「奇跡の味噌」も人気とのこと。青森県ではじめて無農薬りんご「奇跡のりんご」をつくった木村さん監修のお味噌です。「月に18個のみ仕入れることができるんですが、売り切れが多いため見つけたら即決がおすすめです」と川田さんは話します。
有機野菜と発酵玄米を使用した、手づくりの玄米弁当やおにぎりの販売もあり、近くのホテルに宿泊する旅行客が買っていくことも多いのだそう。
てんぶすには全国各地からオーガニック食品がそろいますが、もちろん沖縄県産も多数あり。コンドミニアムに泊まる際に、ここで食材や調味料を購入するのもおすすめです。
県産野菜はもちろん、卵や豆腐のほか、おつまみにぴったりな「まるでチーズな島どうふ」や島どうふソーセージなどは、旅の途中や帰りの飛行機でもたのしめます。
食品だけでなく、1本購入ごとに1本の植林につながる竹ハブラシなど、環境に配慮された日用品も揃っているため、旅の始めに立ち寄ってみてはいかがでしょう。
ほかにもお客さんからの要望で商品を仕入れることもあるとのこと。探しているオーガニック食品があれば、旅行前に電話で問い合わせてみるのもおすすめですよ。
■併設のベーカリー
「パンにまつわるエトセトラ」で焼きたてパンを
また、店内にはベーカリー「パンにまつわるエトセトラ」が併設。有機小麦、県産小麦・島麦かなさん、自家製酵母、自家製バターをつかった安心でおいしいパンをつくっています。
人気商品は表面はかりっと、中はもっちり焼き上げたカンパーニュ。冷凍して毎日食べたいと、大量に買う人もいるのだとか。川田さんのいちおしはメロンパン。「甘さ控えめでふんわりとした中身をサクサク生地が香ばしく包み、食べた瞬間しあわせになれます」と教えてくれました。
小麦が苦手な方にはグルテンフリーの米粉パンも。体にやさしくおいしいパンは毎日、店内の調理スペースで焼き上げられています。
■「高い」イメージがネック。
価格以上の魅力を伝えたい
もともとは全国のこだわり野菜を販売する商店として、泡瀬店からスタートしたてんぶす。先代から受け継ぎ、2代目社長になってから「もっとオーガニックを身近に感じられるように」とオーガニックに焦点をしぼりました。
2021年にオープンしたばかりの那覇店は、全国各地からおいしくてやさしい食品が揃っているため、地元客からは「こんなお店がほしかった」と人気ですが、まだまだ課題は多いそうで、「オーガニック=高いというイメージが強いので、つたえ方を模索していきたいです」と川田さん。実際にてんぶすでは毎月『ORGANIC JOURNAL』というチラシを発行し、価格以上の魅力をつたえる工夫をしています。
■ちょっと買いにオーガニックを選び、
沖縄と日本にやさしい旅を
オーガニック市場てんぶす那覇店は、国際通りから徒歩圏内。日常使いはもちろん、ちょっとしたおやつやドリンク、朝ごはん用のパンや海辺で食べるお弁当など、旅行中の立ち寄りスポットにもぴったりです。栄養満点のオーガニックな食べ物を持って海や公園に向かい、沖縄の陽ざしを浴びながら味わってみてはいかがでしょう。
お気に入りの商品があれば、旅が終わったあともサイトから取り寄せも可能(常温商品のみ)。国際通りを散策しながら、気軽に立ち寄ってみてくださいね。