日本初の『エコツーリズムリゾート』を目指す3つの取り組み
- 1 エコロジカルなホテル運営
- 2 島の魅力と価値を感じるネイチャーツアー
- 3 イリオモテヤマネコの保護活動
西表島(いりおもてじま)のジャングルのなかにある星野リゾート 西表島ホテル。西表島ホテルが現在目指しているのは、日本初の『エコツーリズムリゾート』です。すでに始まっている取り組みやネイチャーツアー、そして従業員の方の学びなどのお話をうかがいました。
取り組みとしては、2021年より、客室でのペットボトルウォーターサービスを廃止し、ショップや自販機でのペットボトル飲料の販売も取りやめ、館内には無料で利用できるウォーターサーバーを設置。マイボトルの持参を推奨し、ボトルのレンタルも行っています。
使い捨てのアメニティの提供も廃止し、ソープ類も排水処理の負荷に配慮したソープを開発し導入しています。ショップで販売する商品も使い捨てではないものを選び、そして、島内で丁寧につくられたクラフトなども並んでいます。
70%のゲストがマイボトルや
アメニティを持参
実際、70%ほどのゲストがマイボトルやアメニティを持参しているとのことで、実施前と比較し、アメニティは約4万人分、ペットボトルは14万本の削減ができているのだそう。
そうして提供コストが低下したことで、アメニティや無料ドリンクなどのサービスの追加、さらに、無料のアクティビティの提供も可能になり、お客様の満足度の向上につながっているといいます。
収益向上を目的としたコストダウンではなく、環境負荷を下げつつも、滞在の体験価値を向上することが重要で、このようなサービスを展開することが、島にとっても、お客様にとっても、ホテルにとっても良い影響があると考え、その想いもお客様と共有することを大切にしているそう。
現在、宿泊予約を2泊以上に限定しています。島での滞在時間が延びることで、より深く自然や文化に触れる機会も、地元のものを味わうことも増え、地域経済の活性化を図ることを想定しているとのこと。2泊以上してもらうことで、必ず丸1日を島内で過ごしてもらう時間がとれ、それによる満足度も上がっているのだそうです。
チェックイン時には、島内の道路は時速40km規制であること、生物に出会っても餌を与えないこと、植物などを採らないことなど、島内で過ごす上で心がけてもらいたいことの説明も行っています。
実際、70%ほどのゲストがマイボトルやアメニティを持参しているとのことで、実施前と比較し、アメニティは約4万人分、ペットボトルは14万本の削減ができているのだそう。
そうして提供コストが低下したことで、アメニティや無料ドリンクなどのサービスの追加、さらに、無料のアクティビティの提供も可能になり、お客様の満足度の向上につながっているといいます。
収益向上を目的としたコストダウンではなく、環境負荷を下げつつも、滞在の体験価値を向上することが重要で、このようなサービスを展開することが、島にとっても、お客様にとっても、ホテルにとっても良い影響があると考え、その想いもお客様と共有することを大切にしているそう。
現在、宿泊予約を2泊以上に限定しています。島での滞在時間が延びることで、より深く自然や文化に触れる機会も、地元のものを味わうことも増え、地域経済の活性化を図ることを想定しているとのこと。2泊以上してもらうことで、必ず丸1日を島内で過ごしてもらう時間がとれ、それによる満足度も上がっているのだそうです。
チェックイン時には、島内の道路は時速40km規制であること、生物に出会っても餌を与えないこと、植物などを採らないことなど、島内で過ごす上で心がけてもらいたいことの説明も行っています。
そして、目の前の浜にウミガメの産卵・孵化の時期には、部屋の灯りが漏れないよう、カーテンをクリップで留めてもらうなどの配慮もしているとのことでした。
現在、地元のパイン農家さんと協働し、試用的にコンポストの運用を始めていて、そこで出た食物の残渣でできた堆肥で育てたピーチパインをホテルで提供できればと考えているそう。
そして、目の前の浜にウミガメの産卵・孵化の時期には、部屋の灯りが漏れないよう、カーテンをクリップで留めてもらうなどの配慮もしているとのことでした。
現在、地元のパイン農家さんと協働し、試用的にコンポストの運用を始めていて、そこで出た食物の残渣でできた堆肥で育てたピーチパインをホテルで提供できればと考えているそう。
アクティビティのネイチャーツアーでは、参加した人の自然や生物への意識が高まるような取り組みばかりで気軽に参加できるものから、もっと深く知っていきたい人までの幅広いプログラムを提供しています。
ホテルのガイドさんも従業員も、もともと西表島や自然が好きで移住しているスタッフが多く、休日にも、海へ山へと島の自然のなかへと出かける人が多いとのことです。
それから、毎月バックオフィスも含め全館の点検を行い安全衛生の維持管理を行っているそう。例年冬期には2週間の全館休館を設けメンテナンスを行い、その期間がスタッフの休暇にもなっているとのことでした。
アクティビティのネイチャーツアーでは、参加した人の自然や生物への意識が高まるような取り組みばかりで気軽に参加できるものから、もっと深く知っていきたい人までの幅広いプログラムを提供しています。
ホテルのガイドさんも従業員も、もともと西表島や自然が好きで移住しているスタッフが多く、休日にも、海へ山へと島の自然のなかへと出かける人が多いとのことです。
それから、毎月バックオフィスも含め全館の点検を行い安全衛生の維持管理を行っているそう。例年冬期には2週間の全館休館を設けメンテナンスを行い、その期間がスタッフの休暇にもなっているとのことでした。
すべては地域のことを知ることから。
従業員が行事にも積極的に参加する
それから、スタッフたちは「麓村塾(ろくそんじゅく)」という、星野リゾート社内のスクールに参加しているとのこと。オンラインでの講座などもあるようですが、島内で民芸品づくりのワークショップ、パインの収穫、三線教室などを行っているそう。月に一度はホテル主体のビーチクリーンを行ったり、地域の草刈りなどに参加したり、行事やイベントへも積極的に参加し、地域に溶け込んでいけるよう努めているそうです。
休暇が取りやすく学びの場が充実しているなどの働きやすさが、地域の人たちとのコミュニケーションを取ったり、行事に参加する時間も確保でき、島への愛も深まり、それが、島のことをお客さんに伝えられることに直接つながっているのだと思います。
「西表島で最大客数を持つので、伝えられる母数も大きい。例えば、ペットボトルがなくても過ごせるね、とか、ゴミを出さないことって気持ちがいいねとか、小さな行動が旅先の魅力を維持する取り組みへ直結していることを感じてもらい、それを帰ってからもまわりの人に話してほしい」と話していたのが印象的でした。
- 住所/沖縄県八重山郡竹富町上原2-2
- 電話番号/050-3134-8094(予約)