人は自然の一部として生きていることを
実感できるじんぶん学校の取り組み
- 1 暮らしを見つめ直すきっかけを提供する
- 2 食体験を通して「生きることは命をいただくこと」を伝える
- 3 ミニマムな経営で参加しやすい料金を実現
じんぶん学校までの道のり
手付かずの自然が色濃く残る沖縄本島北部「やんばる」の東海岸に島袋信悟(しまぶくろしんご)さんと安奈(あんな)さんご夫婦が運営する「じんぶん学校」はあります。
※「じんぶん」とは沖縄の言葉で、「生きるための知恵」のことを意味します。
「じんぶん学校」までの道のりは徒歩で山道を下ります。
その昔、荷物を馬に載せて運んだ運搬道「馬道」を頼りに人が通れるようにと人力で整備した山道をたどたどしい足取りで進む私たちを気遣いながら、軽やかな足取りと爽やかな笑顔で進むおふたりと山を下ること20分、地元の人から「ヌーファ」と呼ばれ親しまれている地に辿り着きました。
手付かずの自然が色濃く残る沖縄本島北部「やんばる」の東海岸に島袋信悟(しまぶくろしんご)さんと安奈(あんな)さんご夫婦が運営する「じんぶん学校」はあります。
※「じんぶん」とは沖縄の言葉で、「生きるための知恵」のことを意味します。
「じんぶん学校」までの道のりは徒歩で山道を下ります。
その昔、荷物を馬に載せて運んだ運搬道「馬道」を頼りに人が通れるようにと人力で整備した山道をたどたどしい足取りで進む私たちを気遣いながら、軽やかな足取りと爽やかな笑顔で進むおふたりと山を下ること20分、地元の人から「ヌーファ」と呼ばれ親しまれている地に辿り着きました。
暮らしのあり方を見つめ直すきっかけの場
地球が誕生し46億年の歴史の中、人類が誕生したのは今からたった500万年前のこと。そんな新参者の私たちがありとあらゆる生物の頂点に立って地球の資源を思うままに使い尽くしています。気候変動問題はまったなしと言われる一方で、私たちが求める「便利で、楽で、早く」という思考は環境破壊へと直結するものになっています。
「じんぶん学校」は環境保全活動を呼びかける社会運動ではなく、自然を身近に感じて楽しみながら「暮らしのあり方を見つめ直すきっかけの場」となればとの思いでスタートしました。
地球が誕生し46億年の歴史の中、人類が誕生したのは今からたった500万年前のこと。そんな新参者の私たちがありとあらゆる生物の頂点に立って地球の資源を思うままに使い尽くしています。気候変動問題はまったなしと言われる一方で、私たちが求める「便利で、楽で、早く」という思考は環境破壊へと直結するものになっています。
「じんぶん学校」は環境保全活動を呼びかける社会運動ではなく、自然を身近に感じて楽しみながら「暮らしのあり方を見つめ直すきっかけの場」となればとの思いでスタートしました。
大切にする参加者との長い繋がり
今年で「じんぶん学校」は創業27周年を迎えます。当時から継続している夏休みに行われる連泊キャンプイベント「子どもじんぶん学校」で出会った仲間同士が結婚し、「じんぶん学校」で結婚式をあげたこともあるそうです。
また毎年参加していた子どもたちが成長して大学に合格した時や、社会人となり悩みを抱えた時、子どもが生まれた時など様々なタイミングで「じんぶん学校」を訪れてくれて参加者の方々と長いつながりができていることはとても嬉しいことの一つです。
今年で「じんぶん学校」は創業27周年を迎えます。当時から継続している夏休みに行われる連泊キャンプイベント「子どもじんぶん学校」で出会った仲間同士が結婚し、「じんぶん学校」で結婚式をあげたこともあるそうです。
また毎年参加していた子どもたちが成長して大学に合格した時や、社会人となり悩みを抱えた時、子どもが生まれた時など様々なタイミングで「じんぶん学校」を訪れてくれて参加者の方々と長いつながりができていることはとても嬉しいことの一つです。
沖縄の子どもたちにこそ体験してもらうために
「じんぶん学校」には緑に囲まれた台所や高床式の小屋があり、アダン林を抜けるとそこには陸の離れ島のような「ヌーファの浜」が広がっています。
「じんぶん学校では、自然とつながる暮らしをまるごと楽しんでもらえます。」と笑顔の安奈さん。
大人たちはコンクリートに囲まれた場所で生きることを選び全てに利便性を求めるようになり、かつてたくさんの命に触れ自然の中で走り回っていた子供たちの遊びはもっぱらゲーム機にすり替わりました。
「じんぶん学校」には緑に囲まれた台所や高床式の小屋があり、アダン林を抜けるとそこには陸の離れ島のような「ヌーファの浜」が広がっています。
「じんぶん学校では、自然とつながる暮らしをまるごと楽しんでもらえます。」と笑顔の安奈さん。
大人たちはコンクリートに囲まれた場所で生きることを選び全てに利便性を求めるようになり、かつてたくさんの命に触れ自然の中で走り回っていた子供たちの遊びはもっぱらゲーム機にすり替わりました。
海のしょっぱさにすら驚く子どもたちもいて、沖縄のことを知らない沖縄の子どもたちが増えました。だから沖縄の子どもたちにこそ体験して欲しいと思い、団体の参加費を極力抑えて参加してもらいやすい価格設定にしています。
施設管理などの維持費用が高くなれば、参加費を値上げせざるを得なくなります。そうならないためにも廃材や漂流物を利用したり、ワークキャンプとして必要な作業をイベント参加者に担ってもらうなどして人件費を抑えてミニマムな経営スタイルを意識しているそうです。
生きることは命をいただくこと
「じんぶん学校」での暮らしは電気・ガス・水道は無く、自らの手で火を起こして灯りと暖を取り、高低差を利用して川から水を引きます。空腹になれば買い物へ行くのではなく、自然から食料を頂きます。
特別な体験プログラムとして「命をいただく体験」があります。「“生きる”ってどういうことだろう」というお話しをみんなでした後、鶏の命をいただき、部位ごとに丁寧に解体して、おいしく食べるというものです。信悟さんは人間が生きるために「命をいただく責任」を強く感じて欲しいと話します。
「じんぶん学校」が大切にしている「生きることは命をいただくこと」という自然の摂理を強く実感せずにはいられませんでした。
「じんぶん学校」での暮らしは電気・ガス・水道は無く、自らの手で火を起こして灯りと暖を取り、高低差を利用して川から水を引きます。空腹になれば買い物へ行くのではなく、自然から食料を頂きます。
特別な体験プログラムとして「命をいただく体験」があります。「“生きる”ってどういうことだろう」というお話しをみんなでした後、鶏の命をいただき、部位ごとに丁寧に解体して、おいしく食べるというものです。信悟さんは人間が生きるために「命をいただく責任」を強く感じて欲しいと話します。
「じんぶん学校」が大切にしている「生きることは命をいただくこと」という自然の摂理を強く実感せずにはいられませんでした。
そんな取り組みが注目され、地域の子ども会や交流協会主催のキャンプイベントが開催されて地元地域の方々とのつながりがとても深まったそうです。
じんぶん学校の存在意義
地元小学生の総合学習で「食」をテーマにして自然体験学習の場として「じんぶん学校」に訪れてくれるようになり、保護者の方々にもサポートしてもらいながら食を通して地域の豊かさを感じてもらうプログラムを実施しています。
扇風機の変わりに海からの潮風の心地良さを知り、木陰の涼しさを実感すればエアコンの不要さに驚くことでしょう。海に出れば生きるために魚を獲り、湧水からは水道水の有り難みをひしひしと感じます。
また「じんぶん学校」は企業・団体のチームビルディングの場としても最適です。パーソナルな空間がほぼ無いに等しい自然の中での生活は、初見同士でも常に協調性が求められます。そんな状況で協力し生活することで得るものはきっと大きいはずです。
地元小学生の総合学習で「食」をテーマにして自然体験学習の場として「じんぶん学校」に訪れてくれるようになり、保護者の方々にもサポートしてもらいながら食を通して地域の豊かさを感じてもらうプログラムを実施しています。
扇風機の変わりに海からの潮風の心地良さを知り、木陰の涼しさを実感すればエアコンの不要さに驚くことでしょう。海に出れば生きるために魚を獲り、湧水からは水道水の有り難みをひしひしと感じます。
また「じんぶん学校」は企業・団体のチームビルディングの場としても最適です。パーソナルな空間がほぼ無いに等しい自然の中での生活は、初見同士でも常に協調性が求められます。そんな状況で協力し生活することで得るものはきっと大きいはずです。
先人たちが自然と共に生活して培ってきた「じんぶん」を経験し、たくさんの命のつながりの中で生かされていることに気が付くことができる「じんぶん学校」は、今この時代にこそ必要なのかもしれません。
- 住所/沖縄県名護市嘉陽72
- 電話番号/098-055-8077