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泡盛の生まれるところ ~酒造レポート~

手仕事の現場を見て、体験しよう!

製造工程の特徴、洗う時間、つける時間、蒸す時間、さまざまな工程の微妙な差で味わいが変わってくるのです。
見学OKというのはその泡盛に自信があるからこそ。実際に泡盛が生まれる場所を見てから味わえば、よりおいしく感じるかも?

神村酒造

自然に囲まれた神村酒造の泡盛作り

1882年の創業当時は那覇市にあった酒造所を、1999年、現在のうるま市嘉手苅に移転させた「神村酒造」。
移転先を決める際に「作り手も気持ち良く作業できる環境を」と、自然豊かなこの地を選んだそう。その通り、ほかの酒造所では見られないほど、緑に囲まれ、思わず深呼吸したくなるような環境です。

神村酒造では、3日前までに事前予約をすれば1人からでも工場見学が可能。
しかもガラス越しではなく、実際に工場の中まで入っていけるのも魅力です。オーク樽で貯蔵する「暖流」の香ばしい香りや、原料米に黒麹菌を散布する種付けや製麹、モロミ、蒸留器、そして甕やタンク、樽に貯蔵されたたくさんの泡盛など、泡盛ができるまでの丁寧な手作業で「微生物たちがお酒を作る手助けをしている」様子を見ることができます。

ちなみに壁についた黒いシミのようなものも実は黒麹菌。ほかの菌が入ってくるのを防ぐ役割をしているそう。
こうしてお酒作りの環境が守られていくのです。
製造スタッフによる丁寧な説明を聞いた後は、いろいろな泡盛の試飲会も。
地下蔵にマイ泡盛をキープすることもできますよ。

所要時間は40分程度。何度でも訪ねたくなる酒造所です。

神村酒造

うるま市石川嘉手苅570
電話:098-964-762

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まさひろ酒造

創業明治16年の老舗

沖縄県南部の糸満市にある「まさひろ酒造」。
広々とした敷地に建てられた「まさひろギャラリー」では、工場見学や古酒ギャラリーなどを通して、泡盛の文化や歴史についての情報発信を行っています。

建物にはいってまず目に入るのはたくさんの泡盛が並ぶ販売スペース。こちらではもちろん試飲することができます。
階段を上ってギャラリーに入ると、泡盛のできるまでを紹介したパネルを展示が。そのそばには実際に使われているタイ米(インディカ米)や黒麹、また、古くから使われていた年代物の貴重な酒造道具が展示されています。
古い道具の数々は、ほかでは見たこともないような形のものばかりで、昔の人々がどのようにして泡盛を作ってきたのか想像が膨らみます。

さらに奥には「座間味宗徳コレクション」があり、ここにはビール瓶やウィスキーの古瓶に入れられた泡盛や、人間国宝の金城次郎作の抱瓶など、ここでしか見られない珍しい泡盛を見ることができます。

まさひろ酒造

糸満市西崎町5丁目8−7
電話:098-994-8080

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くぅーすの杜 忠孝蔵

泡盛作りも体験出来る

那覇空港から車で10分という好立地にあるのがくぅーすの社「忠孝蔵」。
まず最初に立ち寄るのは沖縄本島で一番ちいさな手造り泡盛工場。こちらでは、一回の蒸留でわずか60本しか作ることのできないちいさな泡盛工場があり、ここでは職人がいまも昔と変わらない製法で泡盛作りに取り組んでいて、地釜蒸留など、その様子を見学することができます。

この忠孝蔵の最大の特徴のひとつが、古酒甕や酒器を自社で製作していること。
その名を「忠孝南蛮荒焼甕(ちゅうこうなんばんあらやちがめ)」といって、実際にその製作過程を見学し、購入することができます。
上薬(うわぐすり)を一切使わず、焼締めで作られるそれらは、炎の文様である窯変が独特の表情を見せてれます。

そして最後は「木造古酒蔵」。大きな空の下に堂々とした佇まいを見せている古酒蔵は、木造建築としては首里城に次ぐスケールだそう。一升瓶換算で2万5千本貯蔵のタンクが18本、合計45万本分の古酒と、5升甕、一斗甕が合計約800個が並んでいます。

耳をすませば聴こえてくるのはクラシック音楽。
丁寧に手造りされた大切な泡盛が、ここで静かに眠っているのです。

忠孝酒造

沖縄県豊見城市字伊良波556-2
電話:098-851-8813

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掲載日:
2016.03.23

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