ハーリーの季節 到来!(沖縄の伝統行事)

掲載日:
2019.05.10

ハーリーとは

ハーリーとは元来、航海の安全や豊漁を祈願し、サバニと呼ばれる伝統漁船で競漕を行う行事です。
沖縄本島南部の糸満など「ハーレー」と呼ぶ地域もあります。

旧暦の5月4日(ユッカヌヒー)に行われることが多いのですが、GWに合わせた時期に行ったり、旧暦7月の盆前後の海神祭(ウンジャミ)などの行事の際に爬龍船競漕を行ったりと地域により開催日程が異なります。

エーク(船を漕ぐ櫂)で進める真剣勝負は迫力があります!

たくさんの応援する方々で、会場は活気に溢れます。

ハーリーに使用する船

爬龍船(はりゅうせん)

舳先に竜頭、艫に竜美尾の装飾がされています。那覇ハーリーでは数十名も乗り込む大型の爬龍船が使用されます。

サバニ

他の地域では沖縄の伝統的な小型漁船「サバニ」が使用されることがほとんどです。

役割

那覇ハーリー(毎年GW期間中開催)を皮切りに、9月初旬頃まで各地でハーリーイベントが開催されます。 その土地その土地によってハーリーの中身や編成も異なります。

【漕ぎ手】

エークを持って力を合わせて漕ぎ、前へ進めます。

【鐘打ち】

鐘打ちが鳴らす鐘のリズムに合わせて、漕ぎ手は漕ぐタイミングを合わせます。

【舵取り】

爬龍船の進行方向を操ります。レースのUターン時などは腕の見せどころです。

【旗持ち】

船頭や舟上で旗を持ち乗船、掛け声とともに漕ぎ手の士気を高めます。

ハーリーの種類

現在はさまざまな種類のハーリー競漕があります。

御願バーリー

航海の安全や豊漁を祈願して行われる伝統的なもの。古式ハーリーにのっとった衣装を身にまといます。

職域ハーリー

職場の同僚などでグループを編成し、レースを行います。

転覆ハーリー

レースの途中で故意に舟を転覆させた後、泳ぎながら船を元通りに起こして再びレースを続けます。
他にも女性だけのグループで競漕する「マドンナハーリー」などがあり、地域によりハーリーの特色はさまざまです。

沖縄では例年GWが過ぎた頃あたりに梅雨入りし、ハーリー鉦(かね)の音が響き渡ると梅雨が明け、本格的な夏が訪れるといわれています。 爬龍船競争はもちろん、ハーレー行事の一環としてライブ・角力大会なども同じ日に会場で行われることもあり 観光で来られた方はもちろん、地元の方も毎年楽しんでいる行事です。

まだ、見たことがない方はぜひハーリーのイベントや行事のある時期に訪れてみてはいかがでしょうか?