伝統工芸品が楽しめるカフェ

琉球王国時代を中心に、歴史のなかで
連綿と受け継がれてきた沖縄の伝統工芸品。
令和の今、伝統的な技法を守りながらも
独自の魅力を感じさせる
モダンな工芸品が
数多く生まれています。
それぞれの作品がもつ、バックグラウンドや
物語を知ることで
「新しい伝統工芸」を
もっと身近に感じることができます。

沖縄をデザインした、
新しくてかわいいやちむん

「陶芸工房&SHOP アトリエクッチャネ」のやちむんは、沖縄らしい自然や動物、食文化、フルーツなどをモチーフにしており、伝統工芸の枠に収まらない自由な表現を追求しています。「生活の中に息づく器」を作りたい。そんな共通の思いをもつ陶芸家5名が生み出す作品はイキイキとした絵付けやフォルムが特徴で、それぞれの器に描いたストーリーが今にも動き出すような躍動感を感じます。お店に並ぶ商品は、どれも見ているだけで笑顔になる。そんな魅力を放っています。

数ある商品の中でも人気なのが、ヤギ柄の器やコップ。一匹ずつ異なる可愛らしい表情に思わず引き込まれてしまいます。ほかにもドラゴンフルーツやパイナップルなどを描き出した印象的な「フルーツシリーズ」やお茶碗などの取っ手がついた「くっつきボウル」など、ほかでは出会うことができないオンリーワンのやちむんを通して、沖縄の魅力を感じることができます。

主な取り扱い店舗:

「アトリエクッチャネ」ショップのほか、ホテルや空港ショップなど県内約20ヶ所で取り扱い中

陶芸工房&SHOP atelier qucchane

住所:那覇市泉崎2-14-11 102
TEL:098-988-3105
営業時間:13:00~18:00
定休日:祝日
アクセス:那覇空港より約12分
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緻密だけど自由。
島の色を織り込んだ首里織クッション

「那覇伝統織物事業協同組合」に所属し、首里織に携わっているメンバーによるグループ「Sui.Sai(スイサイ)」。名前には“首里の彩”という意味が込められ、もっと気軽に日常生活の中で「首里織」に親しんでほしいという思いで、毎年小物などの新作を発表しています。伝統的な技法を守りつつ、模様や色の組み合わせなどは織り手の感性と技術に委ねられた「irodoriクッション」は、インテリア小物として利用できるため、自宅にいる時も伝統工芸品を身近に感じることができます。実にさまざまな表情を見せてくれる、島の風景や色彩が織り込まれた身近な伝統工芸品をお楽しみください。

かつて王族や身分の高い人が愛用していた「首里織」は、時を経た現代においてもなお上品な趣が魅力です。図案の設計から織りに至るまで、すべての工程を通して職人たちの技術が発揮されている、緻密でデザイン性の高い作品たち。「Sui.Sai」が手がけるクッションを自宅のソファやベッドに置くだけで、空間に華が生まれ、いつもの毎日に心地よい彩りが生まれます。

主な取り扱い店舗:

「首里染織館suikara」、「ミュージアムショップゆいむい」(沖縄県立博物館・美術館)、
「Flagship OKINAWA」(プラザハウス)など

那覇伝統織物事業協同組合

住所 那覇市首里当蔵町2-16
(首里染織館suikara 3F)
TEL:098-887-2746
営業時間:9:00~18:00(平日)
アクセス:那覇空港より約25分
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新しい中に文化が香る。
伝統を継いだモダンな紅型

崎枝 由美子さんが営む紅型工房「KATACHIKI(カタチキ)」は、伝統的な紅型技法を用いながら新しいエッセンスを加えた デザインで人気を集めています。なかでも、京扇子の職人とともに作り上げた「月桃紙紅型扇子」は、紅型ならではの図案が 際立つアイテム。崎枝さんの出身地でもある首里の風景や沖縄の自然をはじめ、伝統工芸品、金細工(くがにぜーく)の房指輪に至るまで、さまざまなモチーフをもとにオリジナルの型を起こし、うっとりするような美しい色彩で染め上げています。

ほかにもショールやバッグ、小物など、毎日の暮らしを豊かに彩るさまざまな商品を製作しており、ポップな雰囲気のものから優美な染色まで、伝統技法を大切に守りながらオリジナリティを追求しています。2024年10月に首里から南城市に工房を移転したばかりで、新天地での風景や出会いを通して生まれる新たなデザインにも期待が高まります。

主な取り扱い店舗:

「KATACHIKI」工房、
「Dear Okinawa」

KATACHIKI

住所:南城市佐敷字屋比久
TEL:なし
営業時間:10:00~17:00
定休日:水曜日、日曜日
アクセス:那覇空港より約40分
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沖縄最古の老舗が手がける
洗練の琉球漆ジュエリー

球漆器を代々受け継ぐ「角萬漆器」が生み出した漆のアクセサリー「Nui Mun(ヌイムン)」は、現代のライフスタイルに合わせながら、琉球漆の可能性を広げるモダンな佇まいが特徴です。沖縄の言葉で「塗りもの」や「漆を塗る人」を意味するブランド名が表す通り、琉球漆器と同じ原材料を使用し、伝統技法を用いるなど、漆芸へのリスペクトを感じる技術とデザイン。現在は「Nui(ぬい)」と「Tsuikin(ついきん)」2つのシリーズを揃え、漆を身につけて楽しむ「装い」の提案をしています。

「Nui」は、赤や黒といった琉球漆器の色のほかにブルーやグリーン、イエローなど、心躍るヴィヴィッドな色彩を活かしており、バングルなどは身に付けることでアクセントになります。「Tsuikin」はマットな質感が魅力的で格子状に編んだアート作品のようなブローチは、長い時間をかけた繊細な手しごとによって生み出されています。伝統を守りながら、新たな価値を届けたいという作り手の思い。そこには琉球の漆芸を未来へつなごうとするしなやかな思いが宿っています。

主な取り扱い店舗:

「角萬漆器」

角萬漆器

住所:那覇市首里山川町1-54-1
TEL:098-943-3810
営業時間:10:00~18:00
定休日:日曜日
アクセス:那覇空港より約20分
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琉球ガラスの可能性を広げる
未来へのおくりもの

「琉球ガラス村」とリサイクル産業を担う拓南商事の協業により生まれた「mado」シリーズは、リサイクルが難しい廃車の窓ガラスを原料にアップサイクルした環境にやさしい商品です。カラーは運転席や助手席の窓ガラスを用いたアイスグリーンと後部座席を使用したスモーキーブラックの2色。また、琉球ガラスの原点ともいえる「モール柄」と拓南製鉄が所有する鉄筋模様をモチーフにした「ダイヤ柄」で展開しており、レトロでありながら、シンプルでモダンな佇まいが人気を集めています。

莫大な処理コストがかかっていた廃車の窓ガラスを美しい琉球ガラスによみがえらせたと聞くと、まるで魔法のように思えますが、そこには両社の創意工夫と環境への思い、そして職人による匠の技が息づいています。「mado」シリーズには新たに金箔を焼成した商品も生まれており、地球にやさしい「未来へのおくりもの」としてさらなる進化を遂げようとしています。

主な取り扱い店舗:

「琉球ガラス村」をはじめ、国際通りのショップやイオン琉球等の商業施設

琉球ガラス村(RGC株式会社)

住所:糸満市福地169
TEL:098-997-4784
営業時間:9:30~17:30
定休日:なし
アクセス:那覇空港より約20分
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掲載日:
2024.11.22

※掲載内容は、掲載日もしくは更新日時点での情報です。最新情報は、ご利用前に各施設などにご確認下さい。

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花笠マハエ