もっと気軽に伝統工芸品を感じたいなら、
インテリアや器などにこだわった
カフェがおすすめです。
やちむんや琉球漆器、琉球ガラスに盛り付けられた
美味しい料理やスイーツを楽しむことで、
「自宅でも使ってみたい」という気持ちが
芽生えるはず。
ゆったりくつろぎながら、
沖縄らしい雰囲気を満喫してみてください。
200体以上の多彩なシーサーがお出迎え
みかんの里、本部町・伊豆味地区の山間に建つ風情あふれるカフェ「やちむん喫茶シーサー園」。店内には大小さまざまなシーサーが飾られており、伝統工芸品とやんばるの自然が楽しめる、ほかにはない魅力で訪れる人を惹きつけています。「先代である父が1990年に開業しました。以前は陶工でもあった父の趣味が高じ、歳月を重ねるにつれいろんな表情のシーサーが集まってね。伝統的なものからユニークな作品まで、見ていて飽きないと思いますよ」と2代目店主の宮城さんが笑顔で話してくれました。
沖縄の自然と伝統工芸品の調和を楽しむ
お店の特等席は屋根に座るシーサーと亜熱帯の森が調和した風景が広がる2階のテラス。美しい景色を眺めながら軽食やドリンクが楽しめます。メニューは人気の「ヒラヤーチー」をはじめ、黒糖で炊かれた金時豆が美味な「黒糖ぜんざい」や、タンカン、シークヮーサーといった季節の柑橘類を用いた「ウルトラミカンジュース」など沖縄らしいラインアップ。ドライブがてら足を伸ばせば、豊かな自然に包まれながら沖縄の伝統工芸品や食文化を体感できる特別な時間を過ごすことができます。
やちむん喫茶シーサー園
TEL:0980-47-2160
営業時間:11:00 ~17:00(L.O. 16:30)
定休日:月曜日・火曜日・第3もしくは第4日曜日
車で約1時間30分
沖縄の海や空をイメージした琉球ガラス
東海岸の金武湾を望む「海カフェうるたま」では、地元・うるま市の「琉球ガラス工房 三ツ星」が製作した琉球ガラスのフロートグラスでクリームソーダが楽しめます。沖縄の海や砂浜、森、夜空をイメージしたという4色の琉球ガラスは、透明感にあふれた美しさが特徴で、飲み口やフォルムが少しずつ異なるのも手作りならでは。また、コロンとしたかたちが可愛いタルグラスには、浜比嘉の粗塩をアクセントに効かせた、爽やかなレモネードなどを入れて提供しています。
地域の魅力がつまった
ロケーションカフェ
「うるま市の魅力を発信できるように、なるべく地域の“いいもの” を取り入れるようにしています」と語る責任者の古御門さん。お店のイチオシメニューは、徳森養鶏場のたまごを用いた「自家製デミグラスソースのふわとろオムライス」。ほかにも、小麦粉「島麦かなさん」を使った風味豊かなチーズケーキなど、地元の食材を活用したおいしさを取り揃えています。目の前に広がる水平線を眺めながら、琉球ガラスややちむんで提供されるこだわりのメニューを味わってみてください。
海カフェうるたま
TEL:098-995-8951
(土日祝)11:00 ~18:00(L.O. 17:30)
※月曜が祝日の場合は翌日火曜が定休日になります。
車で約1時間
「琉球漆器」の楽しみ方を提案するカフェ
沖縄最古の老舗「角萬漆器」に併設された「CAFE 角萬」は、匠が作り上げた琉球漆器を鑑賞し、触れ、実際に使って楽しむことができる貴重な空間です。「敷居が高いと思われがちな琉球漆器を実際に使ってもらえる場をつくりたかったんです」と角萬漆器6代目の奥様である嘉手納さんが言うように、カップや器をはじめ、トレイやカトラリーも琉球漆器で供されるばかりか、モダンな雰囲気のカウンターテーブルや椅子まで漆仕上げというから驚きです。
繊細な漆芸の美しさを体感するひととき
カフェでは主にスイーツやドリンクが楽しめますが、なかでもおすすめしたいのが、茶道の際に抹茶を入れる「棗(なつめ)」を器に見立てた「アイスクリームとコーヒーのセット」です。琉球漆器の独自技法「堆錦(ついきん)」によって、月桃の加飾を施した器は、実際に手に取るとその繊細な技術、なめらかな肌触りに鮮烈な美を感じることができます。長い歴史が育んできた琉球漆器を体感できる特別な空間「CAFE 角萬」にぜひ足を運んでみてください。
CAFE 角萬
TEL:098-943-3810
営業時間:11:00 ~17:00(L.O. 16:30)
定休日:日曜日
アクセス:那覇空港より約20分
沖縄のくらしの文化を感じる特別な空間
やちむんや琉球漆器、琉球ガラスを用いて琉球菓子と喫茶が楽しめる「koti(こち)」は、沖縄のくらしの文化を伝えたいという思いから生まれました。「訪れた人が、日々のくらしのなかで伝統工芸品を使いたいと思えるような提案ができれば」と話すスタッフの新垣さん。また、築65年の古民家をリノベーションした心地よい空間も魅力のひとつ。店内で使用している伝統工芸品はもちろん、月桃の民具やオリジナル商品なども実際に手に取ってその魅力に触れることができます。
「琉球料理伝承人」が手がける琉球菓子
お店のお菓子はすべて「琉球料理伝承人」の津嘉山 恵子さんがプロデュースをしており、店内で伝統的な手法で手作りをしています。やさしい味わいの「花ぼうる」は、ティーウサー(手を合わせる)のかたちを模しており、見た目にも美しい一品。王朝菓子として知られる「チンスコウ」は、紅芋やシークヮーサーなどのフレーバーを加えた5種のおいしさが味わえます。やんばる産の香り高い緑茶と一緒に島の歴史・文化に思いを馳せれば、旅の前より、もっと沖縄を身近に感じることができるはずです。
koti
TEL:098-995-8951
営業時間:11:00 ~17:00(L.O. 16:30)
定休日:月曜日~水曜日、日曜日
アクセス:那覇空港より約25分
伝統と革新が共存したみんさー織カフェ
創業54年目を迎える「あざみ屋みんさー工芸館」の直営による「Cafe FIVE FOUR EVER(ファイブフォーエバー)」は、照明のシェードやソファの背もたれなど、インテリアにみんさー織のエッセンスがさりげなく散りばめられており、洗練された雰囲気が漂っています。「各地から集めたヴィンテージ家具などをレストア(復元)して用い、『伝統』と『革新』が共存したオンリーワンの空間をつくり出しました。「日常の中に溶け込む伝統工芸の魅力を感じていただけたら嬉しいです」と話す責任者の新(あら)さん。
素材にこだわった心躍る美味を楽しもう
おすすめメニューは、毎日生地から手作りする「ワッフル」。 プレーンと日替わり(チョコ/ユーグレナ)があり、発酵バターがふんわり香るさっくりとした口当たりがたまらないおいしさです。また、八重山ゲンキ乳業から仕入れた新鮮な石垣島産のミルクと波照間島の黒糖を用いた「波照間島黒蜜マキアート」は、素朴でやさしい味わい。織という八重山の伝統工芸を楽しめる空間で、八重山の素材を用いた、とっておきのスイーツやドリンクを味わってみてください。
Cafe FIVE FOUR EVER
(カフェ ファイブ フォー エバー)
TEL:0980-87-6555
営業時間:10:00 - 17:00
定休日:不定休
アクセス:南ぬ島石垣空港より車で約20分