石垣島の「アンガマ」
八重山独特の旧盆の伝統行事で、お面をかぶったウシュマイとンミーというあの世から帰ってきたおじいちゃんとおばあちゃんを迎え、ファーマーと呼ばれる子や孫たちと家々を回って仏壇の前で方言で掛け合いをしたり、八重山舞踊を踊るなどして、賑やかに先祖供養をします。
宮古島の「パーントゥ・プナハ」
宮古島の島尻集落で年に一度開催される重要無形文化財に指定されている行事。
宮古方言でパーントゥは鬼や妖怪、プナハは祈願祭を意味するそう。
全身に泥を塗った神様が現れ、ひとや家、車などに泥を塗っていきます。泥を塗られると厄払いになるとされ、無病息災を祈願します。
波照間島のムシャーマ
旧盆の中日に行われる「豊年祈願」と「祖先供養」を願う波照間島独特の行事。
ムシャーマの語源は波照間島の言葉で「おもしろい」を意味するムッサハーと言われています。
太鼓や棒、狂言、舞踊など多彩な芸能が奉納され、波照間島の1年のなかでもっとも賑やかな1日になるそうです。
小浜島結願祭
旧暦8月の己亥(つちのとい)の日から3日間行われる小浜島の祭事。
北集落が弥勒(ミルク)神を、南集落が福禄寿(フクルクジュ)を奉納するほか、舞台では狂言や獅子舞、棒、民俗舞踊などの芸能が奉納されます。2日目の「ショウニツ」の日は見学が可能です。
伊良部島の「トーガニ祭り」
伊良部島の伝統舞踊「伊良部トーガニ」を歌って競うお祭り。
唐金(トーガ二)という人物が歌っていたことからその名がついたと言われ、三線の伴奏に合わせて男女の情愛が歌われます。
伊良部トーガニのほか、祝いの歌「トーガニアヤグ」、いわゆるアカペラで唄う「島タウガニ」の3部門で競われ、多くの島民が参加する島の一大イベントです。
西表島節祭(シチ)
およそ500年続くと言われている農作の感謝と五穀豊穣、健康などを祈願するお祭り。
旧暦の10月前後の己亥(つちのとい)の日から3日間、西表島の祖内と干立で行われ、2日目の「ゆーくい」の日にはハーリー競争や、演舞に狂言、ミルク様の行列などが行われます。
集落の人々がひとつにまとまるためにも重要な行事として位置づけられているそうです。
黒島豊年祭
海の彼方「ニライカナイ」の神に、豊作の感謝と祈願を祈る豊年祭。旧暦の6月頃に開催されます。
黒島の豊年祭の特徴は「ウーニ・パーレ競漕」。ハーリーの速さだけでなく、船が岸についてからウーニー(と呼ばれる足の速い青年)が走り、長老の元に先に着いた方が勝ちとなります。
普段は人口200人ほどの小さな島が、にぎやかに活気づきます!
塩屋湾のウンガミ
五穀豊穣、無病息災を祈願する祭りで、旧盆明けの初亥の日に行われます。
主に女性中心の祭祀なのが特徴的で、一番の見所はウガンバーリー(船漕ぎ競争)。ゴールを目指す男性たちを、女性たちは腰まで海水につかり太鼓を打ち鳴らしながら鼓舞します。約500年の歴史があるとされ、国の重要無形文化財に指定されています。