伊江島は、本部半島の北西約9kmに浮かぶ離島。本部港からフェリーに乗って約30分で行くことができ、沖縄本島から気軽に日帰り観光を楽しむことができます。島の中央にそびえるのは、”伊江島タッチュー”の呼び名で親しまれる城山(ぐすくやま)。
頂上まで登ると、伊江島全体を見渡す絶景が! ほかにも、琉球国由来記にも記されるニャティヤ洞や、白い砂浜と青い海のコントラストがきれいな伊江ビーチ、毎年4月頃から一面のゆりが咲き誇るリリーフィールド公園など、自然の見どころがいっぱいです。
そんな伊江島の大麦畑では、青々とした若葉とともに、完全循環型栽培とビールづくりにかける夢が元気よく育っています。
■伊江島産大麦で、さらにおいしく、やさしくなった
オリオンザ・ドラフト。
沖縄の名産品を代表する「オリオンザ・ドラフト」ですが、県産品を使用するために選ばれたのは、伊江島産の大麦。2020年6月に初めて取り入れられたあと、2021年3月には使用量が倍増されました。
新しくなったオリオンザ・ドラフトは高く評価され、お客様から「美味しくなったね」と電話が来ることもあるのだそう。その評判は県内にとどまらず、県外や海外からきたビール好きの喉を潤しています。
琉球王朝時代から小麦の一大生産地であったと言われている伊江島。この場所を拠点とする「いえじま家族」は、小麦の栽培から製粉、人気のお土産品『ケックン』をはじめとする商品作りまでを手がけてきたブランドで、農薬や化学肥料を使わず、土づくりからこだわって品質の高い小麦を生産しています。 その知見をもとに、新たな取り組みとして2019年に始められたのが、ビール副原料としての大麦栽培。
12月、芽を出したばかりの大麦畑を訪ねて「いえじま家族」代表の玉城堅徳さんにお話を伺いました。
「いちばん大切なのは、とにかく土を元気にすること。オリオンビール粕を使った畑づくりが功を奏して、年々すごくいい作物ができあがってきているんですよ。大麦自体の甘みや香りが増しているので、オリオンビールの味もきっと年々美味しくなっていくと思います。」 と、ふかふかの土から伸びる大麦の芽を優しく見つめ、玉城さんは言います。
ビールの原料に占める割合を増やすために収穫量を上げる取り組みも行っており、将来的には100%伊江島の大麦を使ったオリオンのクラフトビールを作るのが夢とのこと。「3年後、5年後には私たちの麦畑はさらに元気いっぱいでしょう。これからも完全循環型栽培を続けて、見るからに生き生きとした畑をつくっていきたいと思っています」と力強く語ります。
環境に優しいだけでなく、大麦の品質が向上し、毎年さらに美味しいビールができる。そんな“好循環”は、ビールを飲む側の私たちにも大きな楽しみをもたらしてくれます。この大麦が豊かに実り、さらに美味しいビールに生まれ変わる頃が心から待ち遠しく思えたのでした。
そして、そんな伊江島を巡るなら、環境にやさしい乗り物を利用して、きれいな空気を感じながら、自分と地域にとって心地良い時間を楽しむのがおすすめ。
島に到着したら、伊江港のすぐそばで、電気自動車のほか、電動ミニカーや電動キックボードのレンタルが可能です。
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■循環型のビール作りを学んで、最高の一杯をたのしむ。
原料が生産される伊江島から移動し、いよいよオリオンビールの生産工程が見学できる名護市の「オリオンハッピーパーク」へ。
ビールの素材や製造工程、貯蔵タンクなどのビール作りに欠かせない設備の他に、ビール製造から出る廃棄物のリサイクル100%を達成しているというオリオンビール工場がどのような工夫をしているのかを知ることができます。
工場を見学した後は、どこよりもできたてのビールを楽しめるコーナーで格別の一杯を試飲できます。
ここで注がれるのは、もちろん伊江島産大麦が使用された「オリオン ザ・ドラフト」。 さらにおいしくて、やさしくなったオリオンビールをお楽しみください。
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