• 沖縄県
  • 沖縄コンベンションビューロー
  • national geographic

アーカイブ

ご覧になりたいインタビューをクリック!

金城浩二
プロフィール
沖縄県恩納村漁業協同組合代表理事組合長 代表。
漁師として恩納の海とともに生きてきた山城氏。
「サンゴの破壊は地域漁業にとっては死活問題」と感じ、1年で1000本、10年で1万本のサンゴの植え付けを目指し活動中。
沖縄県恩納村漁業協同組合:http://www.onnagyokyou.com/
more

40-50年前、沖縄の海はサンゴで溢れておりましたが、開発、赤土の影響やオニヒトデの発生により沖縄のサンゴは大変ひどい状況になってしまいました。
我々はサンゴを取り戻すために、生活協同組合のコープさんとサンゴ保全の基金を作ったり、実際に海に潜って自分たちで養殖したサンゴを海に戻す活動をしております。
10年間、サンゴ保全課活動してきた結果、最近妙に透明度がよくなり、魚が増えてきたと実感しております。我々が培ってきた技術が世界でもサンゴを増やす為の先端技術として活用されたら大変嬉しく思います。

×close

酒井一彦
プロフィール
琉球大学唯一の潜ってサンゴの、研究ができる教員として 瀬底研究施設を中心に研究教育活動に従事している。
地球温暖化の進行も視野に入れ、緯度傾斜に沿ったサンゴ群集構造や サンゴ個体群の遺伝的構造の変異を、国内外の共同研究として展開。
瀬底研究施設:http://www.tbc.u-ryukyu.ac.jp/sesoko/home
more

私はサンゴの生態学と集団遺伝学を専門に研究しております。
実際に海に潜り、どうのようなサンゴが、どれくらいて、どのように分布しているか。
また、DNAを調べながら、サンゴの産卵についても研究をしております。
1998年に世界的に水温が上がり、沖縄の80-90%のサンゴが死んでしまいました。サンゴのまわりに生息した生き物も激減、沖縄のサンゴ礁の景観は一遍しました。 サンゴは地球規模の環境変化に脆弱です。C02が多くなれば海水が酸性化し、サンゴは大きなダメージを負ってしまします。
地球環境が変化していく中、まずは地域環境に向き合い、ゴミを捨てないなどのみなさんの身近で出来ることから変えていきましょう。

×close

又吉英夫
プロフィール
座間味ダイビング協会会長。
ダイバーへ水中環境、サンゴについて啓蒙を行いつつ、自らもサンゴ保全活動にに従事。
ザマミセーリング:http://www.zamami.net/
more

沖縄の島は離島も含めサンゴに護られてきた島であり、サンゴがあるキレイな海がたくさんの観光客を惹きつけてくれます。
サンゴは人間が守らないと生きていけません。我々はオニヒトデを駆除したり、サンゴを食べる貝をこまめに駆除し、年間200日間、サンゴ保全活動や海の透明度を担保する活動をしております。 沖縄の海は世界に誇れる海です。ルールを守れば、アオウミガメも怖がらないで一緒に泳いでくれますよ!

×close

山城正巳
プロフィール
有限会社「海の種」代表。
98年に沖縄のサンゴの大規模白化を目の当たりにし、 サンゴの養殖を仕事にすることを決意。
05年、養殖して移植放流したサンゴが世界初の産卵に成功。
07年、「人間力大賞」受賞。「内閣総理大臣奨励賞」受賞。
海の種:http://www.seaseed.com/
more

子供の頃から天国みたいな光景をみてきたから、それがなくなるのは異様だと思い、サンゴの保全活動をはじめました。 多くの人は自然と人間をわけています。そのままでは共存はうまくいかない。 自然の中の一部だと思い、係り方をきちんと考えなければいけません。見るな触るなでは何もまもれない。 いろんな人が触れ合って、価値を知って、はじめて守ろうという思いが産まれます。 どうにかすべきだと思っている人はたくさんいます。 ただ方法を知らないだけなので、それを知る機会をきちんと創造することが大切だと考えています。 私たちが植えたサンゴは100,000本を超えました。 自然を守る為に、ただ見守るだけの仕組みではなく、係る仕組み。 そういう仕組みが日本から世界へ向けて広がっていってほしいという思いで活動しています。 沖縄の海は生きているものの色で溢れています。それを見てくれたら、 この島が世界に誇れる島であることが分かると思います。

×close

富永千尋

富永千尋
プロフィール
沖縄県環境生活部自然保護課、課長。
地域指定などによる自然環境の保全活動に従事。
サンゴ礁保全活動に関してはオニヒトデ対策ガイドラインや
サンゴ移植マニュアルの制作などに従事。自然と人が良好に向き合っていく為のルールを策定している。
沖縄県環境生活部自然保護課:http://www.pref.okinawa.lg.jp/site/kankyo/shizenhogo/index.html
more

国や沖縄県ではサンゴ礁の保全を図るため、海洋保護区の拡大を進めています。2014年3月5日に国立公園に指定される慶良間諸島では、海域公園地区の拡大が図られ、沖縄島南部の沖縄戦跡国定公園においても、海域公園地区の指定が予定されています。サンゴ礁はエコツーリズムの場としても活用されており県では、ダイビングスポットなどの保全を図るための自主ルールを認定する「保全利用協定制度」を普及し、モデルとなるダイビングスポット・事業者の育成を目指しています。
また、サンゴ礁のモニタリングやオニヒトデ対策、サンゴ礁に関する教育普及など、様々な主体による活動が県内で行われています。県では、これらの活動の一部を支援し、その情報発信を行うとともに、活動状況を共有できるプラットフォームの構築も進めています。2014年3月5日に開設する「サンゴ礁保全活動支援プラットフォーム(サンゴプラホ)」では、総延長2,000km余に及ぶ沖縄県沿岸のサンゴ被度情報や、モニタリング写真、オニヒトデ駆除状況などが地図上で閲覧できますので、ぜひご覧ください。
沖縄では、昔から地域の生活と地先のサンゴ礁は深い関わりを持ってきました。サンゴ礁の保全は各地域が主体性を持ちながら進めていくことが不可欠です。県では沖縄県全域で様々な関係者と連携しつつ、各活動主体を繋げる場を設け、サンゴ礁保全の協力体制を築いていきます。

×close

石西礁湖サンゴ基金

石西礁湖サンゴ基金
プロフィール
日本最大の石西礁湖、及びその周辺海域のサンゴ礁の危機を救い、豊かで美しいサンゴ礁を再生するため、広く寄付を集め、それを効果的なサンゴ礁の再生へ繋げている。
http://www.strata.jp/sangokikin/index.html
more

石西礁湖サンゴ礁基金は、かつての豊かで美しいサンゴ礁の姿を取り戻すために設立された団体です。
白化、オニヒトデ、赤土、水質汚濁などの脅威からサンゴ礁を救うには、地域が主体性を持って進めていくことが重要であり、行政ではカバーしきれない保全活動を小規模でもスピード感をもって行っております。
例えば、オニヒトデが大規模に発生した際、酢酸注射を用いた新しい駆除の手法が四国で開発されたと聞き、どこよりも先に新手法を取り入れ実施しました。
赤土の流出問題に関しても、農地の勾配を緩やかにしたり沈砂池を設置する土木対策が主流ですが、私たちはそもそも赤土を出さないように農業自体のやり方を変える必要があると考えています。そのため、農家へ資金援助を行いながら新しい農業手法を一緒に模索することで、赤土流出に対する根本的な解決を試みています。
新石垣空港の開港以来、八重山諸島へのアクセスがますます便利になり、ダイビングやマリンレジャーなどの観光業は盛り上がりを見せています。しかし、それと同時に水質汚染などの問題も発生し、サンゴ礁へのダメージも大きくなってきています。また、観光業に加え、漁業、海上交通等様々な地域活動があり、生活や産業を維持・活性化しながらサンゴ礁と共生するライフスタイルの確立を目指して日々活動を行っています。

×close

一般社団法人 久米島の海を守る会

一般社団法人 久米島の海を守る会
プロフィール
地元企業・島外企業・久米島ダイビング安全対策協力会・久米島漁協モズク養殖生産部会の14団体で構成された久米島の珊瑚の保全、海中清掃、赤土流出防止活動などを目的にした団体。
http://www.umiwo-mamorukai.jp/
more

私たちの団体では、「海を育てるには山も一緒に育てる」という考えのもと、海と陸の両方でサンゴ礁を守る活動をおこなっています。
海の活動としては、ダイバーの方に仕事で潜っているついでにサンゴを食べてしまうレイシガイダマシを取ってもらい、それをまとめて買い取ったり、海中清掃でかかった経費を補助するというような資金的な援助をしています。
陸 の活動としては、主に赤土流出防止のためのベチパーの植え付けと防止版の取り付けをおこなっています。ベチパーは株分けで自然増殖しないためコントロール がしやすく農薬にも弱いので、不要になったときにすぐに取り除くことができるという点で、赤土流出防止には最適な植物です。ベチパーの植え付けは会のボラ ンティアだけではなく、島の小学生や、環境プログラムのコースのひとつとして修学旅行生にも体験してもらっています。
ま た、赤土流出防止にはどうしても農家さんの協力が必須のため、環境保全をしながらさらに利益をあげられるような効率的な農家経営が可能だということを理解 してもらうため、農業経営の講師を呼び勉強会を開いています。少しずつですが、活動を通して、農家さんや子供たちの意識が変わってきたと実感しています。
海をきれいにする活動が豊かな人材を育成することにもつながり、地元の人と観光客どちらにも喜んでもらえる、そんな環境作りを続けていきたいです。

×close

中野義勝

中野義勝
プロフィール
沖縄県サンゴ礁保全推進協議会 会長。 沖縄にとって真に持続可能な社会を形成するために、健全なサンゴ礁を次世代に残すことが不可欠であることを踏まえ、サンゴ礁の保全に取り組んでいる。
http://coralreefconservation.web.fc2.com/
more

私たちは、サンゴ礁の生態系の保全活動の中で「教育」が大事だと考えており、サンゴ礁について考えるきっかけを作る活動を行っています。
現在小学校の授業でサンゴとサンゴ礁の生態について教えていますが、ゆとり教育が推進され総合的な学習の時間が正課授業として指導要領に組み込まれるまで、サンゴとサンゴ礁について勉強する機会はありませんでした。最近になってサンゴに関する関心が増えているとはいえ、沖縄の人であっても漁師以外はサンゴを見る機会はそうありません。そのため、野外授業でサンゴに触ると子供だけでなくその親御さん方も感動して帰って行かれます。 野外授業は、地域の人の協力なくしてはありえません。地域一丸となってサンゴ礁を考えることによって、サンゴ礁の保全活動はぐっと進みます。研究者や行政だけでなく、ひとりひとりがサンゴ礁について身近に感じてもらえましたら幸いです。

×close