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40-50年前、沖縄の海はサンゴで溢れておりましたが、開発、赤土の影響やオニヒトデの発生により沖縄のサンゴは大変ひどい状況になってしまいました。
我々はサンゴを取り戻すために、生活協同組合のコープさんとサンゴ保全の基金を作ったり、実際に海に潜って自分たちで養殖したサンゴを海に戻す活動をしております。
10年間、サンゴ保全課活動してきた結果、最近妙に透明度がよくなり、魚が増えてきたと実感しております。我々が培ってきた技術が世界でもサンゴを増やす為の先端技術として活用されたら大変嬉しく思います。
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私はサンゴの生態学と集団遺伝学を専門に研究しております。
実際に海に潜り、どうのようなサンゴが、どれくらいて、どのように分布しているか。
また、DNAを調べながら、サンゴの産卵についても研究をしております。
1998年に世界的に水温が上がり、沖縄の80-90%のサンゴが死んでしまいました。サンゴのまわりに生息した生き物も激減、沖縄のサンゴ礁の景観は一遍しました。
サンゴは地球規模の環境変化に脆弱です。C02が多くなれば海水が酸性化し、サンゴは大きなダメージを負ってしまします。
地球環境が変化していく中、まずは地域環境に向き合い、ゴミを捨てないなどのみなさんの身近で出来ることから変えていきましょう。
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沖縄の島は離島も含めサンゴに護られてきた島であり、サンゴがあるキレイな海がたくさんの観光客を惹きつけてくれます。
サンゴは人間が守らないと生きていけません。我々はオニヒトデを駆除したり、サンゴを食べる貝をこまめに駆除し、年間200日間、サンゴ保全活動や海の透明度を担保する活動をしております。
沖縄の海は世界に誇れる海です。ルールを守れば、アオウミガメも怖がらないで一緒に泳いでくれますよ!
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子供の頃から天国みたいな光景をみてきたから、それがなくなるのは異様だと思い、サンゴの保全活動をはじめました。 多くの人は自然と人間をわけています。そのままでは共存はうまくいかない。 自然の中の一部だと思い、係り方をきちんと考えなければいけません。見るな触るなでは何もまもれない。 いろんな人が触れ合って、価値を知って、はじめて守ろうという思いが産まれます。 どうにかすべきだと思っている人はたくさんいます。 ただ方法を知らないだけなので、それを知る機会をきちんと創造することが大切だと考えています。 私たちが植えたサンゴは100,000本を超えました。 自然を守る為に、ただ見守るだけの仕組みではなく、係る仕組み。 そういう仕組みが日本から世界へ向けて広がっていってほしいという思いで活動しています。 沖縄の海は生きているものの色で溢れています。それを見てくれたら、 この島が世界に誇れる島であることが分かると思います。
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国や沖縄県ではサンゴ礁の保全を図るため、海洋保護区の拡大を進めています。2014年3月5日に国立公園に指定される慶良間諸島では、海域公園地区の拡大が図られ、沖縄島南部の沖縄戦跡国定公園においても、海域公園地区の指定が予定されています。サンゴ礁はエコツーリズムの場としても活用されており県では、ダイビングスポットなどの保全を図るための自主ルールを認定する「保全利用協定制度」を普及し、モデルとなるダイビングスポット・事業者の育成を目指しています。
また、サンゴ礁のモニタリングやオニヒトデ対策、サンゴ礁に関する教育普及など、様々な主体による活動が県内で行われています。県では、これらの活動の一部を支援し、その情報発信を行うとともに、活動状況を共有できるプラットフォームの構築も進めています。2014年3月5日に開設する「サンゴ礁保全活動支援プラットフォーム(サンゴプラホ)」では、総延長2,000km余に及ぶ沖縄県沿岸のサンゴ被度情報や、モニタリング写真、オニヒトデ駆除状況などが地図上で閲覧できますので、ぜひご覧ください。
沖縄では、昔から地域の生活と地先のサンゴ礁は深い関わりを持ってきました。サンゴ礁の保全は各地域が主体性を持ちながら進めていくことが不可欠です。県では沖縄県全域で様々な関係者と連携しつつ、各活動主体を繋げる場を設け、サンゴ礁保全の協力体制を築いていきます。
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石西礁湖サンゴ礁基金は、かつての豊かで美しいサンゴ礁の姿を取り戻すために設立された団体です。
白化、オニヒトデ、赤土、水質汚濁などの脅威からサンゴ礁を救うには、地域が主体性を持って進めていくことが重要であり、行政ではカバーしきれない保全活動を小規模でもスピード感をもって行っております。
例えば、オニヒトデが大規模に発生した際、酢酸注射を用いた新しい駆除の手法が四国で開発されたと聞き、どこよりも先に新手法を取り入れ実施しました。
赤土の流出問題に関しても、農地の勾配を緩やかにしたり沈砂池を設置する土木対策が主流ですが、私たちはそもそも赤土を出さないように農業自体のやり方を変える必要があると考えています。そのため、農家へ資金援助を行いながら新しい農業手法を一緒に模索することで、赤土流出に対する根本的な解決を試みています。
新石垣空港の開港以来、八重山諸島へのアクセスがますます便利になり、ダイビングやマリンレジャーなどの観光業は盛り上がりを見せています。しかし、それと同時に水質汚染などの問題も発生し、サンゴ礁へのダメージも大きくなってきています。また、観光業に加え、漁業、海上交通等様々な地域活動があり、生活や産業を維持・活性化しながらサンゴ礁と共生するライフスタイルの確立を目指して日々活動を行っています。
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私たちの団体では、「海を育てるには山も一緒に育てる」という考えのもと、海と陸の両方でサンゴ礁を守る活動をおこなっています。
海の活動としては、ダイバーの方に仕事で潜っているついでにサンゴを食べてしまうレイシガイダマシを取ってもらい、それをまとめて買い取ったり、海中清掃でかかった経費を補助するというような資金的な援助をしています。
陸 の活動としては、主に赤土流出防止のためのベチパーの植え付けと防止版の取り付けをおこなっています。ベチパーは株分けで自然増殖しないためコントロール がしやすく農薬にも弱いので、不要になったときにすぐに取り除くことができるという点で、赤土流出防止には最適な植物です。ベチパーの植え付けは会のボラ ンティアだけではなく、島の小学生や、環境プログラムのコースのひとつとして修学旅行生にも体験してもらっています。
ま た、赤土流出防止にはどうしても農家さんの協力が必須のため、環境保全をしながらさらに利益をあげられるような効率的な農家経営が可能だということを理解 してもらうため、農業経営の講師を呼び勉強会を開いています。少しずつですが、活動を通して、農家さんや子供たちの意識が変わってきたと実感しています。
海をきれいにする活動が豊かな人材を育成することにもつながり、地元の人と観光客どちらにも喜んでもらえる、そんな環境作りを続けていきたいです。
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私たちは、サンゴ礁の生態系の保全活動の中で「教育」が大事だと考えており、サンゴ礁について考えるきっかけを作る活動を行っています。
現在小学校の授業でサンゴとサンゴ礁の生態について教えていますが、ゆとり教育が推進され総合的な学習の時間が正課授業として指導要領に組み込まれるまで、サンゴとサンゴ礁について勉強する機会はありませんでした。最近になってサンゴに関する関心が増えているとはいえ、沖縄の人であっても漁師以外はサンゴを見る機会はそうありません。そのため、野外授業でサンゴに触ると子供だけでなくその親御さん方も感動して帰って行かれます。 野外授業は、地域の人の協力なくしてはありえません。地域一丸となってサンゴ礁を考えることによって、サンゴ礁の保全活動はぐっと進みます。研究者や行政だけでなく、ひとりひとりがサンゴ礁について身近に感じてもらえましたら幸いです。
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