世界遺産の今帰仁城跡で「御城印」販売開始! 5つの城巡りの記念に

掲載日:
2022.06.24

6月15日、世界遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」に登録されている今帰仁城跡で「御城印」の販売が始まりました。

訪れた人だけが買うことができる「御城印」は、中城城跡・勝連城跡・座喜味城跡に続き、今年5月に首里城も販売開始し、沖縄のグスク(城)巡りのお供として話題を呼んでいます。

5城目となる今帰仁城跡の「御城印」の完成により、琉球王国のグスク(5城)の「御城印」が揃ったことになります。
琉球王国の歴史と文化を広く知るきっかけとして、各グスクを巡った証のひとつとして、是非訪れてみてはいかがでしょうか?

お城好き必見!沖縄で集められる5つの「御城印」

沖縄にはかつて琉球王国として、本土とは全く異なる歴史と文化が息づいていた時代がありました。

当時の統治者が築いたお城はグスクと呼ばれ、2000年には5つのグスクと4つのグスク関連遺産が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されています。

当時の歴史や文化に想いを馳せることができるグスク巡りのおともに「御城印」集めを楽しんでみませんか?

「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の「御城印」販売情報

公募で決定した文字とデザイン | 今帰仁城の「御城印」

今帰仁城跡の「御城印」デザインは、「大隈の城壁」と「平郎門」の2種類が販売され、文字デザインは村民及び村内事業所への公募で決定されました。

(左)「大隅の城壁」(うーしみのじょうへき)

戦時に備え最も高い石垣がきずかれた堅労な城郭で、最も高い場所で7~8mとなっています。
日本の城より300年以上も前に石を使った城壁がつくられ、起伏にそってなだらかな曲線を描く城壁は、長く美しく優美な姿で万里の長城を思わせます。

(右)「平郎門」(へいろうもん)

今帰仁城跡の正門で、左右に狭間(はざま)があり、門の天井は大きな一枚岩を乗せた堅牢(けんろう)な作りとなっています。
その名称は『琉球国由来記』に、「北山王者、本門、平郎門ヲ守護ス」として登場することから、守りの堅い城だったことが伺えます。

販売場所 | 今帰仁城の「御城印」

今帰仁城跡の「御城印」は、今帰仁城跡のチケット売り場があるグスク交流センターで1枚500円で販売されています。なお、御城印の売り上げの一部は文化継承・文化財保全活動に寄付されます。

今帰仁城跡・グスク交流センター

御城印はチケット売り場で購入することができます。

〒905-0428
沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101番地

アクセス

今帰仁城跡はどんなところ?

今帰仁城の城壁が築かれ始めたのは、14世紀になってから。
直線的な日本の城壁とは明らかに異なり、この頃国交のあった中国の影響を受けていると考えられています。

城壁の長さは約1.5km。高さは最も高い所で8mもあり、城全体の規模としては首里城に次ぐ大きさです。

御内原の北側は開けていて、城壁のほぼ全てを望む絶景スポット。眼下には青い海が広がり、やんばる(沖縄本島北部)の山々や、伊平屋島、伊是名島、晴れた日には鹿児島県の与論島までも見渡せます。どこまでも続く城壁とコバルトブルーの海は一度見たら忘れられない景色です。