連載・おきなわ41物語/レンタカーなしでも楽しめる北谷町
- 掲載日:
- 2025.01.14
41、それは沖縄県にある市町村の数です。
本連載「おきなわ41物語」では、41市町村のイマの魅力を現地ライターが独自取材。
地元民しかしらない地域ならではの魅力や穴場スポット、とっておきの寄り道グルメなど、沖縄をもっともっと好きになってしまうような、唯一無二の旅のアイデアを紹介してまいります。
41の物語とともに、新しい沖縄を再発見してみませんか?
南国沖縄がぎゅっとつまったリゾートの町
理想郷という意味を持つ言葉「二ライ」をキーワードにまちづくりを進める北谷町には、南国リゾート・沖縄の魅力が凝縮されています。美しい海岸線沿いに広がる安良波・美浜・砂辺エリアには、ビーチや公園、ダイビングスポット、おしゃれなショップやカフェなどが点在。中でも、ショッピングやエンタテインメントを楽しめるスポットが集中する「美浜アメリカンビレッジ」では、まるで海外の都市に来たかのような、賑やかでカラフルな雰囲気が楽しめます。一方、高台にある東部エリアには昔ながらのローカルな街並みが広がり、海岸エリアとは違った魅力を発見できます。
INDEX
| Access |バリエーション豊富な北谷町までの行き方
■那覇空港から車で行く場合
沖縄西海岸道路を北上し、宜野湾バイパス~国道58号線を経由して約19kmです。名護方面へ北上して美浜交差点もしくは桑江交差点で左折し、約200m直進すると美浜アメリカンビレッジに到着します。
■那覇空港から路線バスで行く場合
那覇空港の北谷方面路線バス乗り場は、外へ出るとすぐ左手の「3番バスのりば」です。北谷行バスの番号は「120」です。
■ゆいレールを利用する場合
那覇空港駅からゆいレールで旭橋駅、県庁前駅、美栄橋駅、おもろまち駅などの、北谷方面へのバスが運行する駅までアクセスし、そこからバスでアメリカンビレッジ近くの停留所まで行きます。
■北谷ゲートウェイを利用する場合
空港直行バスや路線バス、ミハマシャトルカート、タクシー、シェアサイクルなど、さまざまな交通サービスを利用できます。
■GOO Chatanを利用する場合
「北谷ダイレクトエクスプレス」は、那覇空港 or 那覇市内と北谷町をより迅速で快適に移動できるバスです。全てマイクロバスで直行運転するため、公共交通機関を乗り継ぐよりも時間を節約でき、沖縄旅行をより満喫できます。
| interview |新たな発見がある、おすすめの目的地を教えてください
北谷町は、美しい海岸線沿いに広がる安良波・美浜・砂辺エリアには、ビーチや公園、ダイビングスポット、おしゃれなショップやカフェなどが点在。中でも、ショッピングやエンタテインメントを楽しめるスポットが集中する「美浜アメリカンビレッジ」では、まるで海外の都市に来たかのような、賑やかでカラフルな雰囲気が楽しめます。今回は、そんな北谷町の一歩踏み込んだ一面も紹介したい!地域を知り尽くしたみなさんに、ズバリこんな質問をしてきました。
「新たな発見がある、おすすめの目的地や新しい楽しみ方を教えてください」
この問いに答えてくれたのは、一般社団法人北谷町協会の宮城利奈さん
「北谷町はすごく交通の便が良いところです。レンタカーが無くても那覇空港から北谷に来る様々な交通手段があります。また、北谷町内も自転車を使って、北谷町全域を巡ることができます。体力に自信のある方であれば、北谷町を拠点にして日帰りサイクリング(ロングライド)も楽しむことができますよ!そんなレンタカーを使わなくても楽しめる北谷町を多くの方に知っていただきたいです!」
では、利奈さんの案内で、今まで見たことがない北谷町の楽しみ方を見ていきたいと思います。
宮城 利奈 さん
北谷町が好きすぎて、北谷町内のイベント情報や飲食店情報を1人で発信
なぜこの活動をしているのか聞かれた時には、いつも「北谷町が大好きだからです!」と答えている。
おすすめ①「北谷ダイレクトエクスプレス」
那覇空港と北谷町をより迅速で快適に移動できるバス
おすすめ②北谷町は絶好のサイクリングスポット
北谷町は海沿いの風景と地元カルチャーを満喫できる絶好のサイクリングスポット
おすすめ③北谷町を拠点に北へ南へ東へGO!
北谷町を拠点にすれば効率的に沖縄観光ができます
おすすめ①那覇空港と北谷町を快適に移動できるバス「北谷ダイレクトエクスプレス」
「北谷ダイレクトエクスプレス」は、那覇空港と北谷町をより迅速で快適に移動できるバスです。
全てマイクロバスで直行運転するため、公共交通機関を乗り継ぐよりも時間を節約でき、沖縄旅行をより満喫できます。
このバス運行は、国土交通省の共創・Maas実証プロジェクトの「GOO Chatan」の一環で、2024年11月1日に運行を開始し、2025年2月2日まで実施されます。
北谷ダイレクトエクスプレス[空港線]はこんなに便利
①時間を有効に活用できる
レンタカーの貸し出しまでの時間は送迎の待ち時間から貸出の手続きをあわせて約60~90分かかると言われています。ピークシーズンに至っては2時間なんてことも!
「北谷ダイレクトエクスプレス」の移動なら、レンタカー利用の方が那覇を出発するまえに北谷に到着なんてことも!時間を節約でき、沖縄での予定を満喫できます。
また途中停車なしの直行便の為、移動時間も大幅に短縮できます。
②リーズナブルな料金
北谷ダイレクトエクスプレス-空港線-を利用すると、那覇空港から北谷町までおひとり様片道1,500円。2名様のご旅行の場合、往復で6,000円。他移動手段の平均的な相場だと、タクシー利用で往復約14,000円。レンタカーの場合オフシーズンで、1泊2日コンパクトクラスで15,000円~、ハイシーズンで20,000円~、さらにここ数年ではハイシーズンになると沖縄県内のレンタカーが不足し料金が10万円を超えるほど高騰する等も起こっています。
③快適でフレンドリーな 移動体験
GOO Chatanが提供する「北谷ダイレクトエクスプレス-空港線-」は、広々としたマイクロバスで運行し、快適かつリラックスした移動時間を提供します。大きな窓から広がる風景を楽しみながら、ゆったりとしたスペースでリラックスできます。運転の必要がないので、移動中に観光情報を調べたり、景色を楽しんだりとリラックスして過ごしていただけます。また、北谷町内の複数ホテルに乗降車地がある為、降りた後に大きな荷物をもって移動する必要がありません。
おすすめ②北谷町は絶好のサイクリングスポット
北谷サイクリングの魅力
1.風を感じる解放感
沖縄の温暖な気候と爽やかな海風を感じながらのサイクリングは、心も体もリフレッシュできる体験です。特に冬場でも暖かい日が多いため、年間を通して楽しめるのも魅力です。2.美しい海沿いの異なる2つの景色
北谷町の西海岸は、美浜アメリカンビレッジがある美浜エリアを中心に、北は砂辺エリア、南は安良波エリアまで縦に長く広がっています。砂辺エリアの海岸線は岩場が多く、波が高いためサーフィンなどのマリンスポーツに適しています。一方、安良波エリアでは、アラハビーチやサンセットビーチといった白い砂浜と美しい海が広がり、海水浴や散策を楽しむのにぴったりの場所です。3. 整備されたサイクリングロード
アラハビーチ~サンセットビーチ~宮城海岸~砂辺馬場公園にかけて、海沿いには歩道やサイクリングロードが整備されています。車を気にせず安全に走れるため、初心者から家族連れまで安心して楽しむことができます。4. 地元のカフェやレストラン巡り
北谷町にはオシャレなカフェやレストランが点在しており、自転車を止めて地元の料理やスイーツを楽しむのもおすすめです。アメリカンビレッジ周辺だけでなく、砂辺エリア・安良波エリアにも魅力的なお店があります。
5. 観光スポットを効率的に巡れる
サイクリングを利用すれば、アメリカンビレッジや砂辺エリアのサーフィンスポット、北谷公園などを効率的に巡ることができます。コンパクトなエリアに観光スポットが集まっているため、移動が楽です。
自転車はどこで借りることができる?
SHUHARI BIKE WORKS(守破離バイクワークス)
取り扱い自転車は、3輪電動アシスト自転車、2人乗り自転車(タンデムバイク)、クロスバイク、トライク、BMXと種類豊富です。
3輪自転車は安定感があり、電動アシスト付きです。自転車が得意ではない方でもバランス取りやすくて電動アシストのおかげで楽々乗れます。大きなかごもついているので、サイクリングの途中でお買い物も可能です!
■住所:北谷町美浜34-1LeQuプレミア棟1F
■電話番号:090-7115-8052
■営業時間:平日: 11:00~18:00、土日祝: 10:00~19:00
■レンタル料金:1時間1,100円~
■定休日::木曜日 ※レンタル最終受付は閉店1時間前まで。事前予約で早朝貸し出しも可能です。
公式ホームページはこちら
北谷町観光情報センター
北谷町観光情報センターの主なサービスは、以下の通りです。
観光客向けにレンタサイクル(電動)のサービスも提供されています。
・コインロッカー:500円
・手荷物預かり:1点500円※コインロッカーに入らないお荷物の預かりも可能
・レンタサイクル(電動):3時間 2,500円、5時間 3,000円、1日(9:00-17:45) 4,500円
・車いす:1日 (9:00-17:45) 500円
・ベビーカー:1時間からレンタル可能。予約&利用料金はベビカルへ→https://babycal-jre.com/
・ちーたんマンホールグッズ販売:ストラップ、ラバープレートなど
■住所:北谷町字美浜16番地3
■電話番号:098-926-4455
■営業時間:9:00~18:00
■休館日:年末年始(12月29日~翌年1月3日)
※台風などの悪天候時には、営業時間内でも閉所する場合があります。
LETS' GO!おすすめの北谷サイクリングコース
①美浜エリア~サンセットビーチ~アラハビーチ
グルメもショッピングもサンセットも楽しむ欲張りサイクリングコース
美浜エリア~サンセットビーチ~アラハビーチ
美浜エリアからサンセット、アラハビーチにかけては、西海岸特有の透き通った青い海を眺めながら走れるコースです。特に晴れた日は、海の美しさと青空のコントラストが絶景を作り出します。
美浜エリアには「アメリカンビレッジ」があり、ショッピングやグルメを楽しむことができます。サイクリングの合間に立ち寄ることで、北谷町のリゾート感を存分に味わえます。
②美浜エリア~宮城海岸~砂辺馬場公園
サーファーたちの活気ある姿や、波音に癒されるサイクリングコース
美浜エリア~宮城海岸~砂辺馬場公園
美浜エリアから宮城海岸にかけてのサイクリングコースは、リゾート感あふれる美しい景色と、地元の活気ある雰囲気が交わる魅力的なエリアです。
初心者から経験者まで幅広く楽しめるこのコースは、海沿いの風景と地元カルチャーを満喫できる絶好のサイクリングスポットです。
おすすめ③北谷町を拠点に北へ南へ東へGO!
北谷町は、沖縄本島中部に位置するエリアで、美しい海岸線だけでなく商業施設、宿泊施設が密集しています。そんな便利な場所なので、北谷町を拠点にして(宿泊して)日帰り観光をすれば、効率よく沖縄観光が楽しめます。
「北谷ダイレクトエクスプレス」を利用して沖縄美ら海水族館へGO!
北谷町から本部町への移動には、「北谷ダイレクトエクスプレス」の美ら海線が便利です。この路線は、2024年11月1日から2025年2月2日まで運行されており、北谷町と本部町を直行で結ぶ唯一のバスサービスです。
このバスを利用すると、以下の通り沖縄美ら海水族館に日帰りで観光できます。沖縄美ら海水族館に約5時間滞在できるので、ゆっくりと楽しむことができます。
【行き】北谷ダイレクトエクスプレス(美ら海線)1便
9:20 北谷町情報センター発
10:40 もとぶかりゆし市場着
10:55 沖縄美ら海水族館着
【帰り】北谷ダイレクトエクスプレス(美ら海線)4便
15:40 沖縄美ら海水族館発
15:50 もとぶかりゆし市場着
17:10 北谷町情報センター着
北谷町を拠点にして日帰りサイクリング(車でも可能)
①初級:残波岬往復コース(約40㎞)
初級:残波岬往復サイクリング(約40㎞)
沖縄の豊かな歴史と壮大な自然を巡るコース
北谷町を出発し、渡具知ビーチを経由して世界遺産の座喜味城跡を訪れた後、青い海と白い灯台が美しい残波岬を目指すルートです。
約40kmの道のりは、初心者から中級者まで楽しめる絶好のコースです。
②中級:浜比嘉島往復コース(約60㎞)
中級:浜比嘉島往復サイクリング(約60㎞)
沖縄の自然と歴史を満喫できるコース
北谷町からスタートし、世界遺産の勝連城跡や絶景の海中道路を通って、神秘的な雰囲気漂う浜比嘉島を目指す約60kmのルートです。
初心者から中級者まで楽しめるサイクリング体験としておすすめです。
③上級:ブセナ海中公園往復コース(約80㎞)
上級:ブセナ海中公園往復サイクリング(約80㎞)
沖縄西海岸の美しい海岸線とグルメ、観光スポットを一度に楽しめる欲張りサイクリングコース
北谷町を出発し、人気の観光地「おんなの駅」を経由して、美しい海に囲まれたリゾートエリア「ブセナ海中公園」を目指すルート。
片道約40km、往復80kmの距離は、サイクリング好きにとってやりがいのあるコースです。
| model course |紹介スポットも回れる、とっておきの旅プラン
レンタカーがなくても大丈夫!自転車で巡る2泊3日
自転車で北谷町及び周辺を巡る旅
北谷町は、美しい海岸線沿いに広がる安良波・美浜・砂辺エリアに、ビーチや公園、ダイビングスポット、おしゃれなショップやカフェなどが点在しています。中でも、ショッピングやエンターテインメントを楽しめるスポットが集中する「美浜アメリカンビレッジ」では、まるで海外の都市に来たかのような、賑やかでカラフルな雰囲気が楽しめます。
そんな北谷町のもう一つの特徴は、交通の便が良いことです。レンタカーがなくても、那覇空港から北谷へアクセスするさまざまな交通手段があります。また、北谷町内では自転車を使って町全域を巡ることができます。体力に自信のある方であれば、北谷町を拠点に日帰りサイクリングを楽しむこともできます。
| comment |一般社団法人北谷町観光協会からのメッセージ
一般社団法人北谷町観光協会
北谷町を自転車で巡る旅へようこそ!
風を感じながら北谷町を探検してみませんか?自転車は、北谷町の自然や街並みをじっくり楽しむのにぴったりの移動手段です。海沿いの景色や地元の魅力を存分に体感できるサイクリングコースをご用意しています。自転車レンタルサービスも充実!3輪電動自転車でかごもついているので、お買い物も楽しみながらサイクリングできます。
| 編集後記 |おきなわ物語編集部
今回は北谷町内およびその周辺エリアを自転車でたっぷり走ってきました。
北谷町の西海岸は、美浜アメリカンビレッジがある美浜エリアを中心に、北は砂辺エリア、南は安良波エリアまで縦に長く広がっています。
砂辺エリアの海岸線は岩場が多く、波が高いためサーフィンなどのマリンスポーツに適しています。一方、安良波エリアでは、アラハビーチやサンセットビーチといった白い砂浜と美しい海が広がり、海水浴や散策を楽しむのにぴったりの場所です。このように、北谷町の西海岸にはそれぞれ異なる魅力を持つエリアがありますが、唯一の悩みは、それらのエリア間の距離が歩くには少し遠いという点でした。
そこで当記事では、その悩みを解決するための自転車プランをご紹介しました。今回利用したうちの一台は三輪の電動アシスト自転車です。体力に自信のない方やスカートを履いている方でも安心して乗れる設計になっています。また、大きなカゴが付いているため、買い物にも便利です。これを活用すれば、北谷町西海岸の2つの素晴らしい風景や潮の香りを楽しみながら、グルメやショッピングも満喫できるのではないでしょうか。
ぜひ、自転車を使って北谷町の新たな魅力を発見してみてください!
【ピックアップ】連載・おきなわ41物語/沖縄にはまだ知られていない魅力いっぱい
連載・おきなわ41物語
沖縄にはまだ知られていない魅力いっぱい
41、それは沖縄県にある市町村の数です。おきなわ「41」物語では、41市町村のイマの魅力をひとつずつ独自取材。
地元民がおすすめする地域ならではの魅力や是非訪れてほしい穴場スポット、寄り道グルメなど、新しいローカル旅の目的地を紹介してまいります。
41の物語とともに、新しい沖縄を再発見してみませんか?