糸満市場「いとま~る」の壁面に大きなザトウクジラが出現!!

掲載日:
2022.04.01

世界を飛び回る水中写真家として活躍している鍵井 靖章さんが、糸満近海で撮影したザトウクジラの写真を巨大なシールにして張り出した「糸満ザトウクジラ」展が糸満市場「いとま~る」でスタートしています。

「いとま~る」正面の壁面には、鍵井さんが2月に糸満沖の海中で撮影した4メートルのザトウクジラの写真に加え、ウミガメやアジなど海の生き物たちがいっぱい。真っ白な壁面に、糸満沖の海中世界が再現されています。

1960年代の乱獲により沖縄近海から消えてしまったクジラ。以来50年の歳月をかけてやっと糸満沖にクジラが戻ってきてくれたそうです。クジラを撮影する際には、怖がらせないために、船で追いかけるのではなく、静かに海に入りしばらく海面でプカプカ浮いて、安心させてから撮影をすることで、今回張り出した写真のように至近距離での撮影が可能になるといいます。

世界中の海に潜って写真を撮影してきた鍵井さんに沖縄の海の印象をお聞きしたところ「人の生活圏に近いところに豊かな自然環境が残っていて、世界中の有名なダイビングスポットにも引けを取らない綺麗な海でありながら、アクセスがよく潜りやすい海。一言でいうと『整っている』」というコメントがありました。

県民や観光で訪れる方に「糸満沖にザトウクジラなどいろいろな生き物がいることを糸満の方々にも知ってほしい。糸満市に新しい観光名所を作る気持ちで制作しました」と今回の企画に対する想いをお話いただきました。

ぜひ、壁面に再現された糸満近海の豊かな海を見に「いとま~る」にお立ちより下さい!

鍵井 靖章氏プロフィール

1971年、兵庫県生まれ。水中写真家。1993年よりオーストラリア、伊豆、モルディブに拠点を移し、水中撮影に励む。1998年に帰国。フリーランスフォトグラファーとして独立。自然のリズムに寄り添い生き物に出来るだけストレスを与えないような撮影スタイルを心がける。多彩な視点と色使いが人気で大胆かつグラフィカルな水中写真で多くの人を魅了する。