空や海のブルーに映える色とりどりの花々は、旅の思い出を極彩色に染めてくれます。
定番の南国の花から、沖縄にしかない固有種、なかなかお目にかかれない幻の花など、
沖縄に来たらぜひ見ていただきたいおすすめの花々をご紹介いたします。
沖縄を彩る花々
ハイビスカス
開花時期:通年
アオイ目アオイ科。熱帯および亜熱帯性のいくつかの種の総称が「ハイビスカス」。園芸種は実に5,000種以上あり、沖縄の言葉では「アカバナー」や「グソーバナ」などとも呼ばれています。
ブーゲンビレア
(ブーゲンビリア)
開花時期:通年
オシロイバナ科ブーゲンビリア属に属する熱帯性の蔓性植物。小さな白いがくを取り囲むように、“葉”が、赤や紫、白に色づきます。落葉してもすぐに次の葉が生え色を付けるため、年中鮮やかな葉を楽しめます。
サンダンカ
開花時期:通年
アカネ科の多年生草本で、沖縄三大名花の一つ。葉も隠れる程目一杯、花を広げるのが特徴。沖縄で「サンダンカ」(三段花)と呼ばれるのは、花びらが三段に重なっていること、開花時に三回花が咲くことが理由とされています。
イッペー(イペー)
開花時期:2~4月頃
ノウゼンカズラ科の落葉高木。コガネノウゼン/キバナノウゼン(黄金凌霄)を、沖縄では「イッペー」(沖縄の方言で「たくさん」の意味)と言います。春に葉を出す前に黄金色の花を咲かせます。
シークヮーサー
開花時期:3~4月
鮮やかな緑の実で知られるミカン科の常緑低木。春先に直径3cmほどの白い花を咲かせます。沖縄方言で「シー」は「酸」や「酢」、「クヮーサー」は「食わせるもの」「加えるもの」を意味し、その語源は「酸を食わせるもの」(「酢を加えるもの」)と言われています。
テッポウユリ
開花時期:4~5月頃の初夏
ユリ目ユリ科ユリ属の多年生草本球根植物。1本の茎に6~10の花弁をつけ、強い芳香を発します。細長く横に伸びる花弁が、昔のラッパ銃に似ているところから、その名が付けられました。海岸の崖や草地に自生しています。
デイゴ
開花時期:4~5月頃の初夏
インド原産のマメ科の喬木落葉高木。沖縄の三大名花のひとつで、1967年圧倒的県民の支持により県花として制定。非常に柔らかく、軽くて乾燥しても裂け目を生じないため、漆器の材料としても用いられます。
ゲットウ(月桃)
開花時期:4~7月頃
ショウガ科ハナミョウガ属の多年草。甘い香りを放つ葉は芳香剤、お茶など幅広く利用。沖縄では邪気払いの草木とされています。また、旧暦の12月8日、ムーチー(鬼餅)をゲットウの葉で包んで蒸して、仏壇や火の神(ヒヌカン)にお供えをする習慣があります。
アラマンダ
開花時期:4~10月頃
キョウチクトウ科の熱帯花木。熱帯地方を代表するつる性の花木で花の直径は10cm~12cmほど。よく見られるのはオバナアリアケカズラ、ヒメアリアケカズラの2種。夏に咲かせる黄色い花は南国のイメージにぴったり。
オオゴチョウ
開花時期:5~11月頃
ジャケツイバラ科カエサルピニア属の熱帯性常緑小高木で、美しい花をほぼ一年中咲かせます。沖縄三大名花の一つで、蝶が舞うように見えることが、名前の由来とされています。
サガリバナ
開花時期:6~7月
サガリバナ科の常緑高木。マングローブの後背地や川沿いの湿地に自生し、沖縄では6月下旬から7月中旬が見頃。甘い香りの花は、夕方に咲き始め、翌朝には散ってしまうため、“幻の花”とも呼ばれています。