沖縄本島の海というと、リゾートホテルが立ち並ぶ西海岸エリアに注目が集まりがちだが、
逆側の東海岸にも魅力的なスポットは多く、西海岸とはまた違った楽しみも盛りだくさん。
爽快な気分で絶景ドライブが楽しめる海中道路から続く4つの離島を中心に、
奥深い東海岸の魅力を探る旅へ出てみよう。
沖縄市泡瀬の海沿いにあるパヤオ直売店からスタート。
食事を済ませたら、そこから車で15分ほどのうるま市・海中道路へ。
海中道路の先は、平安座島、浜比嘉島、宮城島、伊計島と4つの離島が連なる。
それぞれの島に魅力的なスポットがあり、ショッピング、軽食、聖地巡り、製塩工場見学、海遊びと、
さまざまな楽しみ方ができる。
沖縄市のパークアベニューに店を構えるミッキーは、地元の常連客や基地で働く外国人などで賑わう老舗の大衆食堂。
メニューは約40種類。沖縄料理から和洋中まで何でも揃い、まるで沖縄のチャンプルー文化を映し出しているよう。ボリューム満点でリーズナブルな価格なのもうれしいところ。県内だけでなく県外のファンも多く訪れる名店で、店の壁には有名人のサインがずらりと並ぶ。
美しい海の上を走る全長4.7kmの道路。与勝半島と平安座島を結んでおり、景色も広く爽快な気分でドライブできる。
天気が良く風のある日には、波の上を滑るウィンドサーファーの姿も。
途中にある海の駅あやはし館では、うるま市の特産品を販売するほか、レストラン、海の文化資料館などの施設も充実。
干潮時にはかなり潮が引くので満潮時に訪れるのがおすすめだ。
琉球開闢(かいびゃく)の始祖といわれるアマミキヨとシネリキヨゆかりの伝説が残る神秘的な島。
この男女2神を祀る墓であるアマミチューの墓や、住居跡との言い伝えが残るシルミチュー霊場など、いわれのあるスポットも多い。
シルミチュー霊場の洞窟の中には鍾乳石の陰石があり、子宝を授かる霊石としてあがめられている。
平安座島と伊計島の間にある宮城島。
そこで製塩を行うのがぬちうなーだ。作られている塩は、天然ミネラルを多く含むことで知られる自然海塩のぬちまーす。
施設内ではこのぬちまーすの製造風景が見られる工場見学や、調味料、お菓子、コスメなど関連商品が並ぶショップ、良質な県産食材と
ぬちまーすを使った料理を提供するレストランが楽しめる。
平安座島と宮城島を抜けた東端にある周囲8kmほどの島。
宮城島から伊計大橋を渡ってすぐのところには、遠浅の美しい伊計ビーチが広がる。シャワーや売店もあり、
レンタル用品も充実しているため海水浴におすすめだ。さらに島の先端へ進むと、のどかなサトウキビ畑が広がる。
国の史跡に指定されている仲原遺跡(竪穴式住居跡)も興味深い。
沖縄で「ウシオーラセー」と呼ばれ親しまれる闘牛は、 古くから娯楽として継承されてきた歴史を持つ。少なくとも明治後期には行われていたといわれ、戦争により中断された後は、1947年に大会が再開、スター牛を輩出したりテレビ放送もされるなど幅広いファンを獲得した。その後、一時ほどの人気はなくなったものの、沖縄本島中部地域の祭りの核として定着を果たしている。そんななかでもうるま市は、県内随一の“牛どころ”として知られ、近年では若者や女性、外国人の闘牛ファンも増えているという。
試合の多くが開催されるのは、うるま市石川にある石川多目的ドーム。2007年に完成した県内初のドーム型闘牛場で、沖縄県闘牛組合連合会が主催する県内最大規模の「全島闘牛大会」など、年間約20回の闘牛大会が開かれている。
他にも、石川多目的ドームの登場により試合数は減少したものの、うるま市安慶名には、沖縄有数の大型闘牛場である安慶名闘牛場があり、年間1〜2回の大会が開催されている。技や角、牛の種類などまだまだ奥深い闘牛の世界。
まずは一度、観戦してみてほしい。
海中道路の入口まであと少しという場所にある、ジェラートショップ。
旦那さんの作った野菜やハーブを素材にジェラートを作るオーナーこだわりの味が楽しめる。チョコ、シークヮーサー、抹茶、カフェモカなど、お店に出ているのは常時12種類のフレーバー。その他、ぬちまーす、無農薬栽培の山城紅茶、伊計島の黄金いも、変わったところでは島とうがらしなど、うるま市の特産品を使ったものや、カボチャとさつまいもを組み合わせたものなど、楽しい味も。シーサイドドライブのおともに、ぜひ立ち寄りたいショップだ。